爪一枚【d!】

18枚目 ページ18

貴方side



『、、ねぇシャオロンよ、、。』


「ん？何？お腹空いた？」


シャオロンの名前を呼べばすぐ飛んできてくれる。
有難いが、事あるごとに空腹の訴えだと思わないでくれ。私は赤ちゃんかよ。


『いや違うんだけど、、。そう言えばって感じで思い出した事があってさ？』


「ふーん、、何？」


『なんかさ、、今朝めちゃくちゃ変な怖い夢見てさ、、。トントンが居て、トントンが私の腕食い千切って、オスマンが現れてトントンを蹴ってそのままどっか行っちゃったのよ。』


「何そのカオス。」


『んでそのあと階段で泣きながらうずくまってたら、無意識的に爪剥がしたんだよね。丁度今の指と同じところ。』


そこまで言うと、シャオロンは少し顔色を変えて私を見た。


「もしかして、、お前やっぱり自分の爪剥いで食ったんじゃね？夢ん中で漏らすと現実でも漏らしてることあるやん？」


『いや無いけど、、。シャオロンさん体験したことあるんだ。』


「と・に・か・く！その夢とやらが関係してるんちゃう？」


『そ、、そうかなぁ？』


「おん。昔オカルト好きやった大先生も、似たような怖い話しとったし！、、夢遊病？とかかもしれんやん！」


怖い顔をしながらそう言うシャオロンに、半分呆れながら話を適当に流していると、ピロンと私のスマホにメールが届く。
きっとロボロ達だろう。シャオロンにスマホを開けて貰い、メールを確認した。


「『、、、、えっ？』」


その画面にはたった一文字、今日の日付でメールが来ていた。







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《お前んちにAの爪らしきもんがあるんやけど、、？》








続く

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