爪一枚【d!】

17枚目 ページ17

貴方side



「じゃあ俺ら帰るからな。後でA病院行くんやで？」


『あっ、、。保険証持ってきて無いかも、、。』


「馬鹿じゃねぇの？」


そのあと一旦帰ることになり、私以外の奴らが荷物をまとめて玄関へと向かう。
途中、コネシマにそんなことを言われた。


『どうしよう、、。気が気じゃ無かったから通帳やら忘れてしまったかもしれない、、。』


「あーあ。可哀想。」


「ドンマイA。俺らは知らんからな。」


絶望している私にコネシマとロボロは心無いことを言う。
私が行くにしてもスプーンしら持てないこの手ではどうも出来ない。


『なぁロボロさん？コーラ奢るからとってきてくれない？』


「、、、何本？」


『5』


「おっし！任せろ！」


なんと単純な男だろうか。
そんなことを思ったが口に出さずに、ロボロにありがとうと言う。


「ホンマに行くん？心配ならシッマお供に連れていけば？」


「は？」


「あー、、せやな。俺一人だとそのストーカーが現れたときに対処できるか分からへんもんな。」


「おい？」


「コネシマ頑張れよ！墓には行ってやっから！」


「いや勝手にころすな！！」


なんやかんやでコネシマも参戦することになった。
とばっちり食らってるけど、まぁ良いか。


『ホントに危なくなったら逃げてね？』


「おん。、、ってか俺とコネさんなら全然返り討ちには出来るやろww」


「むしろストーカーの安否が心配になるなこれ。」


自分の許諾していない所で話が進んで、大層不服そうな顔を浮かべるコネシマ。
今の私にはドンマイしか言えないな。
草。


続く

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