爪一枚【d!】

16枚目 ページ16

貴方side



『、、い゛っだぁぁぁあ！！！』


急激に指から痛みが溢れてくる。
ズキズキと痛み、全身の筋肉が硬直するのを感じる。
涙を流しながら必死に痛みを押しころした。


「っえ！？ちょ、、大丈夫？！救急箱、、！！」


「、、ん〜、、？なんやぁ、、朝からぁ、、。」


私達のあまりの騒がしさに他に寝ていた奴らも起きる。
そして顔を真っ青で見ている大先生とコネシマ、そして私の現状を見れば寝ぼけていた頭も覚めたようだった。


「っえ？、、朝からグ口いんですけど、、？！」


「ちょちょちょ！？何それなんでそうなったん！？」


大先生とかがめちゃくちゃ冷静に応急措置をしてくれたお陰で、なんとか場の騒ぎは一旦沈静化した。



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「、、んで。Aはホンマに心当たりないんよな？」


『合ったらむしろ怖いよ。』


一旦全員正座して、状況確認と、家主のシャオロンにその事を報告する。
叩き起こされてイライラしてたけど、事を知ったらいつものシャオロンになった。


「でも、、不思議やな。Aちゃんの爪全部無いんやろ？ベッドにも無いし、床にも落ちてない。しかもベッドには血も付いとらんし、、。」


「まさかとは思うけど、、流石に食うとらんやろ？」


「食っとったら親指だけ残ってんのがおかしいもんな。」


そんなことを言いながらなんでこうなったのかを皆が真剣に悩んでくれている。
、、なんか夢で同じ様な事、起きてなかったっけ？
でも、あんな怖い夢と現実が関係してるとか考えたくもない。
頭を横にフルフルとふって嫌な考えを書き消す。


『とりま、、私今後何の生活も出来ないじゃん。』


「物持てないん？」


『グーも出来ない。』


とりま、後の生活の不便さが酷い。
これじゃご飯もまともに食えやしない。


続く

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