爪一枚【d!】

5枚目 ページ5

貴方side



「いらっしゃーい。」


『お邪魔しまーす。』


少し遠回りしたり、曲がり角をめちゃめちゃに曲がったりしながらシャオロンの家に着く。
こいつの家の道も意外と入り組んでるから大丈夫だろう。


靴を脱ぎ、部屋へと入る。


『私お前のベッドで寝るからソファで寝てよ。』


「いやぁー、、。それが先客が居ましてね、、。」


『はっ？』


リビングに入った途端、その先客の意味が分かった気がした。


「あれっ？！Aちゃんやん！」


「おっ！よーA！」


「えっ？誰か呼んだん？俺呼んでないけど？」


「今日泊まりにくるって電話で言われた。」


『何でお前らいんの、、？』


リビングには鍋を囲みながら談笑していた友人達が居た。
上から大先生、コネシマ、ロボロ。
あとソファに寝っ転がって寝てるゾム。


「だって今日シャオさん家で鍋パやるって話やってん。」


『私それ聞いてない。』


「だってA女やん？そのまま泊まろうって話してたから流石に野郎の中に女の子一人は嫌やろうからって俺の気遣いよ。」


「と。女と付きおうた事無い奴がほざいてます。」


「あ゛〜はっはっはっはっは！！！www」


そうどや顔でいうロボロを笑う大先生とコネシマ。
ロボロよ。そう言う気遣いはいつもなら凄い嬉しいけども、今はタイミングよ。タイミング。


『まぁ良いや。お前らに愚痴ってやる。』


そう言って荷物を端っこの邪魔になんないところに置いて、お皿と箸を勝手にとって鍋の席に参戦した。


「あれ？Aちゃん何かあったん？目元赤いで？男にでもフラれたん？」


「「きしょ」」


「ｱｧﾝｼﾝﾗﾁｭ」


続く

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