最終病棟【d!】

1+30 ページ31

貴方side



___________
_______



『あざーしったー！』


順調に殴られずに済んでます。
今のところ中の良い二人と、本大好きな方と、腕ぶっ飛んだ人と、シャオロンさん鬱さんロボロさんの所からお盆を回収してきた。
別にその途中経過がめんどくさくてカットしてるわけじゃない。決して。


『邪魔しまーす、、。』


「、、、。」


喫煙所の無愛想な人の所に行く。
場所からお盆ほ動いて居らず、手付かずだった。


『これ、、もう食べませんか？』


「食べないんで持ってて貰って良いですか？」


そう言うときだけはっきり早口で言うのどうかと思う。
そんなことを思いながらお盆を持つ。


『、、あれ？』


お盆の四隅の所。
一個だけだが、なんだか変な感じに変形してた。
いくらプラスチックと言ってもネズミとかに噛まれたくらいでこんな形になるとは思えない。


「、、、なんすか？」


『あの、、ここ変な感じに変形してません？不良品だったのかな、、？』


そのお盆をまじまじと見つめながら配膳台の上に乗せた。
ふと、もう一度患者さんの方を見る。


『最近風呂入りました？』


「何でそんなことをあんたに気にされないといけないんですか？」

『いや。髪の毛が少しベタついてるなと、、お風呂お湯出ますし、入った方が健康に良いですよー。』


そう言いながら患者さんの方へと歩みより、ワックスをかけた見たいな髪の毛を見る。
所々癖毛でくるりとしてる。
それに感心して、失礼にも触ろうとすると


「っ触んな！！」


ﾊﾞﾁｯ!


手を弾かれて乾いた音が響いた。
その時ふと腕の隙間から見えた患者さんの顔は怒っているようにも、怖がっているようにも見えた。


続く

1+ 31→←1+29

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す