最終病棟【d!】

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貴方side



『そっかー！じゃあお姉さんこの荷物持っていかないと行けないから行くね〜？』


「、、やっぱそう言って俺らの事放置するんや。」


そうあしらおうとすると子供はそう言ってどこかへ言ってしまった。
訳が分からなかったけど、荷物を置いて来ないと色々と何も出来なくなってしまうからそっちを優先させた。


鍵を開けて部屋の中に入ると、前任が使っていたであろうベッドと机。
本棚とか監視室みたいなモニター。
あとやっぱりナースコールがあった。


『おっ。患者のカルテか。』


アナログカルテが机の上に置いてあったから手に取る。
中をパラパラと見る。
やっぱり中にはさっきの男の子の顔写真と病名とか色々あった。


すると、


ｼﾞﾘﾘﾘﾘﾘﾘｯ!!


とナースコールがいきなり鳴った。
音がとにかく大きい。こりゃ寝てても起こされるわな。
そう思いながら荷物から白衣を取り出し、胸ポケットにはタバコとライターを入れ、カルテを持ってナースコールが鳴った部屋に向かった。


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『はーい！どうかしましたか〜？』


病室に着き、そう大声で言うとベッドを隠すようにかかっているカーテンの隙間から手がにょきっ！と出てきて手招きをしてきた。


「こっちやで〜、、こっち〜、、。」


なんか個性的な患者さんだな。
なんて思いながらそちらへと歩み寄る。


『あのー、、カーテン開けても大丈夫っスか？』


「ん〜？別に開けたかったら開けてもええで？」


待って話にならない。
とにかくカーテンを開けないと状況が分からない。
覚悟？を決め手カーテンに手を掛け、勢いよく開ける。


そこにはカッターナイフで首や手首等を切り付けてる患者さんがいた。


続く

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