最終病棟【d!】

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貴方side



『あの、、？！ちょっとここ暑くないですか！？熱中症とか、、？！』


「あぁ、、？何言ってんねんお前。まだまだ涼しい方やろ？」


金髪のサラサラヘヤーのイケメンな患者さん。
暑さで頭がやられたのか、元々なのか、、。
この暑さを涼しいと言ってる患者さん、、コネシマさんの頭を本気で心配する。


「、、暑いなら無理してここまで来んくてもええんやで？飯とか外に置いてくれればええし。」


『いや、、！患者とのコミュニケーションをとるのも医者の仕事なので、、！！』


そう言って無理してるとコネシマさんは少し考えるような素振りをする。
なんだ。お前も私の事嫌いか？おぉ？
なんて思っていると突然、


「おらぁっ！」


『っ！？』


そう大声で私に抱き付いて来た。


『えっ？えっ？！えぇっ？！ちょちょちょ、、何やってんですか！？』


「何ってハグやけど、、？」


『あああ暑さのせいで頭溶けたんですか！？今すぐ氷持ってこないと、、！？』


この暑さの中、こんなイケメンにハグされて正気を保てるわけが無い。
青春を勉強に等価交換した私には免疫が無いんだぞ。
元々あっついのに、もっと暑くなってきた。


「、、これでも駄目か、、。」


そう言うとコネシマさんの顔面を私の顔に近付けてくる。
えっ？えっ？！


『、、〜っ！？』


「い゛っでぇ！？」


後頭部を押さえて蹲るコネシマさん。
なんか今からされることを妄想して恥ずかしくなって殴っちゃった。


「痛っててて、、何すんねん！？」


『、、っセクハラ！！』


「はぁ！？」


そう言って病室から出る。
勢いでぶん殴って勢いでセクハラって叫んで勢いで出てきちゃった、、。


『なんだよ、、新手の嫌がらせ？』


マジで真面目にそう考えた。


続く

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