最終病棟【d!】

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貴方side



『やばっ、、超ホラーじゃん。』


天井に引っ付く患者さんの腕を見ながらそう言う。
いやまぁ確かにくっっっそホラーなんだけど、こんなん初見さん見たら100%気絶ルートだけど、、。


「えー、、？反応つまんないんですけど〜！？」


『えー、、そう言われても〜？？』


つまんないなんて言われてもこっちが困るよ。
患者さんの腕がなんでああなってるのかも知らないし、むしろどうやったらああなるのか教えて欲しい位だ。


「なんで全然びっくりしてくれないんですか？」


『いえ、、一応医者なんで。こういうのには慣れてんスよ。』


昔、事故に遭って腕の骨が手首から突き 出てる患者とか、なんか良く分かんないけど自分で両目 くり ぬいた患者とかいたし、、？


『こういうグ口いの慣れてんスよね。』


「えー、、？でも普通患者の腕が天井張り付いてたら怖いでしょ？」


『慣れって怖いね。』


そう言って近くにあった杖で天井に張り付いている腕をつついて床に落とし、ゴム手袋をはめて掴んで患者に渡す。


「、、、じゃあ縫ってください。」


『はいはい。手術室行きましょうね？』


患者の体を揺らさない様に車椅子に乗せて手術室へと連れていく。
夕飯前にとんだグ口いもんを見せられたよ。



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「おっ！ちゃんと繋がった〜！」


『、、なんで天井なんかに引っ付くのかは置いといて、なんで腕があんなところ行くんですか？』


「俺の病気やからしゃーないやん、、。あんまり言うとまた引っ付くで？」


『辞めてください。』


縫い終わって、腕と肩との境界線回りに包帯を巻いて固定する。
その間、そんな会話がされていたがホントに勘弁して欲しい。


続く

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