最終病棟【d!】

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貴方side



『ただまー、、』


静かに病棟の扉を開けて中に入る。
まだ誰にも外出した事がバレてないようで、早速買ってきたものを厨房に運ぶ。
冷蔵庫に片っ端から突っ込んで、使う分だけ出しとく。


『ブリ大根〜、、ブリ大根〜、、』


大根の皮を剥いて輪切り、いちょう切りに切っていく。
鍋に醤油とか砂糖とかみりんとか入れて切り身のブリと大根を入れて煮詰めた。
ブリ大根の大まかなレシピとか知らないけまぁ大体あってんでしょ。


『あっ。白米と味噌汁、、サラダも作んなきゃ。』


白米は水ですすいで炊く。ここ炊飯器が無いらしく、頑張って鍋で炊く。
味噌汁は煮干しの頭をとって出汁を出してから味噌とか具材を大量混入する。
サラダは適当。


人数分のお盆を取り出して、茶碗とかを乗せる。
こんなにしっかりとしたご飯作ったのいつぶりだっけね？
いつもカップラーメンか肉巻きおにぎりぐらいしか気合い込めて作らんからな。


『、、生活習慣病、、。』


医者の自分が病気になりそうな勢いで不健康な生活してたんだな。
草。


ｼﾞﾘﾘﾘﾘﾘﾘｯ!!


ともう聞きなれてしまったナースコールの音が遠くからだが聞こえてくる。
もしかして私の自室って壁薄いのかな？
なんて思いながら患者が呼んでいるらしいので、火を止めて確認後、患者の元へと走っていった。


『どうかなさいましたか〜？！』


半身走ってきたのでちょい息が切れそうになりながら病室に入る。
こりゃ体力も付けないとな、、。


「、、、。」


『あっ、、あのー？大丈夫ですか〜？誤作動とかなら失礼しますけど〜？』


「、、、、。」


何度も声をかけてるのに返事一つ返ってきやしない。
単に誤作動か間違えて押したか、、どちらにせよ返事くらいしてくれないかな？


続く

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