最終病棟【d!】

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貴方side



『えーと、、？次ははカルテかな？』


自室に着き、ある程度片付け終わると、机に置き直したカルテの方へと向かう。
ページは先程パラパラめくった時と同じであまり無く、一人1ページか2ページ位の量だった。


『うわー、、何これー、、。』


とりあえず一番最初のページから見てみるとらそこの患者のメモ欄にはほぼ前任者達の愚痴が書かれていた。
愛想がない患者だの、うざいだの、患者に見せられ無いようなことがたくさん書かれていた。


『、、これが医療現場の闇、、では無いか。』


さすがに全部の病院がこういう現状で無いことは分かっているけれど、どうも夜勤の病院はブラックなのは自分も良く知っていることだ。
だからこんな医者の為に喫煙所があるのだと。
お国も考えていらっしゃる。


『、、一服しよ。』


そう思って胸ポケに入れてたタバコの箱を持って喫煙所に行く。
流石にタバコ苦手な患者も居るだろうし、喫煙所には灰皿よりも良いアレがあるから行く。
喫煙所は患者の病室から少し離れた場所に位置していた。


『歩くのめんど。』


そう思いながらタバコ苦手な患者の為だと自分に言い聞かせて歩いた。
しばらく歩くと、廊下の突き当たりにちょこんとガラス張りの喫煙所が出来ている。
中には人影が有り、先客がいた。


『、、、しつれー、、。』


「、、、、誰？」


患者服を着ているからこの人は患者さんなのだろう。ただ、入院の時タバコは没収対象な筈。
おいそのタバコ何処から持ってきた？


『新しい医者ですー、、』


そう言いながらタバコに火を付け煙を吐く。
喫煙所独特の匂いが充満する。


「医者がタバコ吸ってええんですか？」


『患者の貴方だけには言われたくないですね。タバコどっから持ってきたんですか？』


続く

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