みんな、ありがとう。 (ページ17)

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風磨ノート【風磨side】ページ17

俺は先生から病気の事を聞いてからは、小さなメモ帳に、今日の予定．今日誰と話したか・誰と出会ったかを書くようにしている。

今覚えているうちに少しずつ書いていく事で若しかしたら、病気の進行を遅らせることが出来るみたい。

健【風磨、そろそろ行くぞ？ノート持ったか？】

風【あれ？ノートどこに置いたっけ？俺さっきまで持ってて…思い出した。自分の部屋のベットだ。】

最近こんなことが増えてきている。

今はまだ自分で思い出す事が出来てるけど、これがこの先思い出せなくなるって思ったら、怖くなってくる。

メンバーの事も、親の事も弟や妹の事も。

健【風磨？泣いてる？】

風【え？】

中島にそう言われて目を触ってみると濡れていた。

俺は泣きやもうとするけど、涙は止まってくれない。

その時俺が一番に名前を出したのは

風【マリ、聡、勝利、健人。俺、すげーこわい。今まで当たり前だったことがだんだんなくなっていってる気がして、この4人も離れていってる気がして。いつか記憶がなくなった俺から離れて言ってしまう気がして。】

そういった俺に

勝【風磨くんは俺たちがそんなことすると思う？俺ね？風磨くんに病気がわかった時心に誓ったの！この5人でどんな壁にもしょうりしてみせる！ってね？】

聡【風磨くん？本当に風磨くんの事が嫌いになって離れていくならもう皆すぐに居なくなってると思うよ？そうしないのは皆が風磨くんの事大好きだからだよ？俺風磨くんとずっと一緒にいて、もっと弱音吐いてもいいのになって思ってたの。だから今日は弱いところ見せてくれてありがとう^^*】