革命することが幸せだとは限らない…？【ONEPIECE】 (ページ8)

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8話ページ8

ミカが「チーム」の一員となってまた数年が過ぎた。いなくなる仲間も多い中、私達は生き残り、そこそこの古参となってきていた。

そんなある日のことだ。
その日は「鬼の子火拳のエース」の公開刑が決まり、号外のビラがまかれていた。
もちろん、その情報は私の耳にも入ってきていて。

ああ、海賊王にも息子がいたんだ、と思いながら、コーヒーのなくなったカップをぼんやり見ていた。

その瞬間。
誰かの叫び声が聞こえた。

なんだなんだと声のする方に行ってみると、サボさんが床に寝そべりながら暴れていた。
いや、暴れていた訳ではないのかもしれない。
目からは涙が溢れ、エース、エースと叫んでいた。

ふと後ろを見てみると、カワイアさんとミカが何かコソコソと話していた。

意外と私は耳はいい方で。
所々聞こえなかったが、だいたいの内容はわかってしまった。

「ねぇ、ミカ。始まっちゃうんだね…」

「うん。アイカ、あっちは無理だったみたい…」

「やっぱり、駄目なんだよね。原作を壊すなんて。」

「【サッチを助けて、ティーチを倒す】。
それか【サッチにヤミヤミの実を食べさせて、奪われないようにする】。
いける作戦だと思ったんだけど…」

「だって、ミカ？あの子は倒すとか殺すとかダメな人だよ？
それにさ、【今すぐ食べて】とか怪しまれるじゃん。

あとさ…エースのくだりがなかったらルフィ成長しないよ？」

「うーん…そうだよねぇ…」

「？
誰かそこにいるの？」

バレたと思い、その場から立ち去った。
【サッチ】【ティーチ】とは白ヒゲのところの船員だろう。
【ヤミヤミの実】とは史上最悪の悪魔の実と思われる。

だが…【原作】というワードが気になった。
【原作】とは、二次創作とかコピーとかの元となったものということだ。
それを壊す？
何を？
どうやって？

意味がわからなかった。