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12食目。 ページ13

「ねぇ。セレナ。」

「ちょっといい?」

(ほら、やっぱり来た。)

セレナの元にアルテとポロが現れた。

セレナが考えていたことが本当になってしまった。

このまま何も抵抗しなければ消されるだろう……ロンのように。

しかしセレナには策があった。

「なぁに?」

それを隠して彼らに接する。

「セレナはさ、もうバニカ様に会った?」

「バニカ様を見てどう思った?」

ここで返答を間違えれば、確実に自分は終わる。
言う言葉を間違えないように、少し考えてから口に出す。

「ずいぶんスレンダーになっていたわ。服を新調しなくてはいけないね。」

少し変だったかな、そう思ったが、怪しまれるようなことを言わなければいいと考えを打ち消す。


しかし……アルテとポロがセレナの手をつかんだ。

(これは殺られるわ)

だがセレナは冷静だった。

「私まで消すと…バニカ様が悲しむかもしれないよ?」

彼らにはもう何を言ってもダメだったのだ。
セレナはもう、考えないことにした。
殺る前に殺ってやる。そういう考えで突っ込むことにしたのだ。

「それにさ……一緒に育った仲でしょう?」

ここまで言ってやっと彼らは気づいたようだった。

「……セレ?」

「セレなの?」

ずっと見た目が変わらないのに気づかないのか…
半分呆れながらセレナは微笑んだ。

「お久しぶりね。」

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いんく(プロフ) - 桜猫さん» 返信遅れてしまい申し訳ありません。一ヶ月一冊ペースで進めていくつもりですので、こちらもよろしくお願いします。 (2016年8月5日 19時) (レス) id: 8afac89c30 (このIDを非表示/違反報告)
桜猫 - こちらも読ませていただきます( ^ω^ ) (2016年8月3日 11時) (レス) id: 3524d9e2e8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いんく | 作成日時:2016年8月1日 22時

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