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隠れ ページ27

「まったく…!何を考えているんだ、この愚か者っ!」
ごんっと朱陽さんの頭にゲンコツが落ちる

お屋敷に帰って来る途中もずっと創志郎さんがつらつらと
怒りを露にしていて、
もう疲れた…


「ひゃああ!堪忍やぁ!」
朱陽さんが涙目で自分の部屋に逃げ込んだ
この短時間で朱陽さんの怪我はほとんど治ったみたい…
鬼からしたら、そんなに痛手じゃないんだね。

「コラッ!朱陽!!まだ話は終わってないぞ!!」
創志郎さんは声を上げる


「…創志郎さん、あんまり怒ったら可哀想ですよ?
朱陽さんだって痛い思いを……」

どくどくと流れる血が脳裏を過る






「奴等の狙いは朱陽じゃない…、人間の君なんだ…。」
創志郎さんは一呼吸置いて言った




「…」



「闇鬼は人間の血を求める…といつか言ったな?」
ああ、確か言ってたね

でも血が出てたのは私じゃなくて、朱陽さんの方だし…


んん…?

だんだんこんがらがってきた


「朱陽は君を庇ったんだ…。怪しい男は君にもぶつかったんだろ?」

本当なら私が刺されてたってこと…?

「でもっ」
何とかそうじゃなければ良いと、考えを巡らす
だってそうだったら、私の代わりに朱陽さんが大怪我したって事に……
あんな優しい人が損をするなんて…




「あの出血量なら…君は死んでいた」




死んでた…?




「そ、それなら私謝らないと…っ」
感謝よりずっと罪悪感の方が上だった



ごめんなさい…朱陽さん。


「……そんなことするな。あいつの立場がなくなってしまう」



視界がじわりと滲む。
あれ、私泣いてるの…?


「だ、って…」


「僕だって叱りたくない…、だが…あれは……」




続きはいつまでも聞こえてこなかった

神鳴り→←人



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設定タグ:執事 , オリジナル   
作品ジャンル:ラブコメ, オリジナル作品
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saya(プロフ) - 味噌汁さん» 確かに、ビックリしましたけど、最後の賢正のセリフはかっこよかったです。。。(TωT)/~~~ 私も久しぶりにこんなにドラマにハマったので待ち遠しいです♪ (2016年11月1日 23時) (レス) id: 95169321dd (このIDを非表示/違反報告)
味噌汁(プロフ) - sayaさん» そうですね〜二人の演技にみごとに騙されてしまいました…。日曜日が待ち遠しいです (2016年11月1日 22時) (レス) id: 2bbd48963b (このIDを非表示/違反報告)
saya(プロフ) - 味噌汁さん» ですよね!敬語じゃない賢正も良かったです♪眼鏡を取るところとか、スイッチみたいで、これから後々過去が明かされていくみたいなんで気になりますね〜 (2016年11月1日 21時) (レス) id: 95169321dd (このIDを非表示/違反報告)
味噌汁(プロフ) - sayaさん» 分かります〜!普段の一人称が「俺」って所にギャップというか、男っぽさを感じて好きです!!ありがとうございます〜! (2016年11月1日 17時) (レス) id: 2bbd48963b (このIDを非表示/違反報告)
saya(プロフ) - 味噌汁さん» ディーンさんのアクションとか、私服とかも良かったですよね! もちろん、1番は執事賢正の姿ですけど♪ 楽しみにしてますね(TωT)/~~~ (2016年11月1日 16時) (レス) id: 95169321dd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:味噌汁 | 作成日時:2016年10月30日 2時

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