狂った僕らを助けて下さい (ページ1)

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歯車の狂う音は聞こえないページ1

雲母聖(きららひじり)…美少年だが変な言動や行動のため周りから少し遠巻きで見られている。昔から一つの物に執着する癖がある。中学の頃、人を殺したという噂がある。

小鳥遊瑠(たかなしあきら)…イケメンで家柄が良く優しいので女子にも人気が高いが八方美人なだけ、誰にも関心が無かったが聖の変な言動や行動に惹かれ、仲良くなり一緒に行動している。

最近、友達の様子がおかしい。

確かに前から、スキンシップは多い方ではあったがここまででは無かったと思う。

「瑠～」
「どうした聖」
「んーん、何でもないよー」
そう言いながら聖は俺に抱きついている。
これは前からあった、しかし何かが違う。何かを探るような目。何かを伺うような目。

【雲母聖と一緒に行動するようになった訳】

「瑠く～ん、この問題の解き方教えてほしいんだけど～、放課後暇～？」
「ん？あぁ、◯◯さん大丈夫だよ」
甘ったるい香水の匂い、媚びるような喋り方、吐き気がする。
「あっ、そこならボクも教えて欲しいんだけど」
「「えっ？！」」
「えっ？！ボク何かおかしな事言った？それともボクが一緒に勉強すると何か不都合でもあるの？」
「えっ、いや…」
(チャンス、この女を引き剥がす絶好の機会)
「そんな訳ないだろ、ねえ、◯◯さん」
「えっ、えぇ…」
「そうだ、雲母くん、君の家で勉強するのはどうどい？」
「うん！もちろんいいよ！」
「えっ？……ぁあっ、そ、そうだ私今日そういえば大切な用事があったんだったは忘れてた、ごっ、ごめんね、瑠くんまた今度！」
(成功♪でも、噂だと色々聞くけどあんまりこいつと話した事無いんだよな)
「どっか、行っちゃったねぇ、で、これからどうする勉強する？」
「えっ！…あ、気づいてたんだ」
「何で驚いてるの？あんなに顔に出てたら分かるよ」

そんなことを言われたのは初めてだった。
それからは、こいつと居るのが面白くて、そして何より楽だった。だから俺はこいつと一緒にいる。