雨音とギター ページ12
Your side
今日はデートでテーマパークに行く予定やったのに、あいにくの雨。仕方なくよしくんの家でお家デートとなった。
一日中遊ぶつもりだったから、今は暇でしょうがないねん。
正門「"暇"て顔に書いてんで、お嬢さん。」
A「やって、暇やもん。」
正門「久しぶりのデートやのに、つまんなそうな顔せんでください。」
A「家におるだけやん。」
正門「もー、しょうがないなあ。」
ソファから立ち上がって、どこかに行ったと思えば、アコースティックギターを取り出してきたよしくん。
正門「ちょっと聴いてて。」
アコースティックギターの柔らかな音が、外の雨音と共鳴しているようで心地いい。
楽しそうにギターを弾くよしくんの顔にも釘付けになっていた。
よしくんが1曲弾き終わって思わず、
A「…かっこいい。」
正門「ふふ、ありがとう。Aだけのためのライブやで。」
少し顔を赤くしてはにかむよしくん。
かわいい。
A「ギター弾けるってやっぱええなあ。」
正門「弾いてみる？」
A「は？ギター触ったこともないし、無理！」
正門「大丈夫やって、ほら。」
私にギターを持たせ、バックハグ状態になり、よしくんの男らしい手が、私の指とともに弦を押さえる。
正門「こことここを押さえてな、あとここも。」
丁寧に教えてくれるけど、よしくんの口が私の耳元にあって、吐息がかかってくすぐったい。
正門「ふは、Aさん聞いてます？耳真っ赤やで？」
A「…？！わざとやってるん？！」
正門「Aの反応がかわいいんやもん。耳弱いなあ。」
意外といじわる。
でも、たまには雨でもええかな。
終わり
ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)
←アイドルの彼
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 202人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
明太子フグ(プロフ) - 楽しく読ませていただきました！ (2019年3月28日 14時) (
レス) id: 20f6bf9c98 (このIDを非表示/違反報告)
ロウ(プロフ) - 大変申し訳ございません。見落としていました。このサイトの利用方法をもう一度よく学んで、作品を制作していきます。 (2019年3月17日 23時) (レス) id: 58aeb7a58f (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年3月17日 17時) (レス) id: 72529fb9c1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ロウ | 作成日時：2019年3月17日 17時
