虎杖悠仁の弟は無自覚に愛される (ページ14)

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NO.12 ページ14

五「そんな簡単に見つかるなら、とっくに全部見るけてるっちゅう話
　気配が大きすぎるもの、息を潜めているもの、すでに呪霊にとりこまれているもの
　探すということに関して
　これほど面倒なものもない
　でも、今は君がいる
　君の中の宿儺が
　力を取り戻すために指の在りかを教えてくれる
　君は器であると同時に探知機…レーダーでもあるわけだ
　だから現場にいないと始まらない」

悠「そんな親切か？こいつ」

五「そこはWIN WiNの関係が築けると思う」

伏「げっ！隣かよ」

悠「お、伏黒！今度こそ、元気そうだな」

伏「空室なんていくらでもあったでしょ」

五「だって、にぎやかな方が良いでしょ？良かれと思って！」

伏「授業と任務で十分ですよ…ありがた迷惑
　ま、Aが隣なのは許します」

『なんで！？』

悠「おお～ちゃんとしてる」

伏「だから、めいわくだっつうの！」
バンッ！伏黒が思いっ切り扉を閉めた
…悠兄痛そ…

五「まっ、良いっしょ
　それより、明日はお出かけだよ
　４人目の１年生を迎えに行きます！」

IN原宿

悠「一年がたった４人って少なすぎねえ？」

伏「じゃあ、お前今まで、呪いが見えるやつあったことあるか？」

悠「う～ん、ねえな」

伏「それだけマイノリティーなんだよ
　呪術師は…」

悠「っていうか、俺が３人目って言ってなかった？」

伏「入学は随分前に決まっていたらしいぞ
　こういう学校だしな、何かしら事情があんだろ」

五「お待たせ～、おっ
　制服間に合ったんだね
　 …っていか、Aは？」

悠「おう、ぴったし！
　 Aなら、飲みもん買いに行ったぜ！」

伏「それより、何で原宿集合なんですか？」

五「本人がここが良いって」

悠「あ～っポップコーン食いたい！」

『ん？悠兄食べる？』
僕は悠兄の後ろから声をかけてやった

悠「うおっ！
　脅かすなよ～ってか飲みもん買いに行かなかった？
　なんでポップコーン持ってんだよ…食べるけど」

『ポップコーン食べたかったから？
　伏黒も食う？」

伏「あぁ、食う…」

五「A～二人だけずるい、僕も僕も～」

『はいよ～』
僕は三人の前にポップコーンをだす
伏黒と悠兄は黙々と食べた

五「違う！僕はAの手から食べたいの！」

『え～それくらい自分で食べてよ…
　はい、あ～ん』

僕は仕方なく、五条さんの口元まで運んでやった