源先輩があらわれた ページ7
「僕がなんだって?」
「げっ、会長」
「蒼井。げって何。」
「…なんでもないです」
そこに源先輩が登場してしまった。
運良く書類が終わりそうだったので、
急いで荷物を片づける。
私が終わった頃には茜くんはもう既にいなかった。
え、何2人?え、無理帰る。
「あ、えと、終わったので…先に失礼します」
「うん、ありがとう」
自然に話せたかな、なんて。
何事もなく、帰れると思ったのに。
なんでこの先輩は、
「Aちゃん、もしかして放課後のやつ見てた?」
「え」
わざと聞いてくるの。
「…見てない、です」
「そっか、見てたんだ」
見てないって言ったのに。
なんで見抜かれてるの。
「なんか、雰囲気がちょっと違うなって思って」
「いや、いつもと同じですよ…?」
あは、とか言って誤魔化す。
「…そっか、僕の勘違いだったみたい。
じゃあ、気をつけて帰ってね」
「ありがとうございます。」
さようなら、なんて言って帰ろうした時、
源先輩は私の手を掴んで引き止めた。
「な…っ」
「Aちゃん、絶対に怪異には関わらないでね。」
真剣そうな表情で、こちらを見る先輩。
どこか、寂しそうにも見えた。
その後、どうやって帰ってきたのか
私には分からなかった。
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推しが尊いッッッ!(プロフ) - うわ、尊すぎ 更新待ってます( *´꒳`* ) (7月25日 16時) (レス) @page16 id: b5cad3eeae (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - なんか終わってる…?面白かったです!イチャイチャラブラブして…? (2023年2月12日 17時) (レス) @page16 id: 89231dfe0c (このIDを非表示/違反報告)
ミキプルーン - え、とうと (2023年2月7日 19時) (レス) @page16 id: 6da352263a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れもん。 | 作成日時:2022年11月5日 21時