羞恥心が ページ39
足を痛めてる中で行ったシュートだ。
さすがに普通に歩いてるように
見せないと野坂さんに怒られる……。
｢Aちゃん。｣
｢ﾋｴｯ、はい。｣
｢無茶しないって、約束してたよね？｣
｢ｱｯ｣
｢本当は歩くのにも痛いんでしょ｣
｢いや、歩けます……いっ｣
だからなんでわざわざ痛いところ押すのこの人は！
｢かぜまる助けて｣
｢すまん、今回は無理だな。｣
｢え゛っ｣
今回は見捨てられました。
どうして風丸先輩……。
｢なんで痛いのに押すんですか…｣
｢君が無茶したからだよ。｣
｢うっ…何も言い返せない｣
｢ふん、自業自得だ｣
｢凌兵まで…｣
なんでみんなそんななの、酷いよ。
いいもん自分で歩くもん。
｢自分で歩ける…いっ｣
｢お、Aチャン強がるねぇ。｣
｢あっきー先輩締めますよ？｣
おー怖い、なんて言って先に行きやがって。
｢Aちゃんにとってはこれでお仕置になるのかな。｣
｢ちょ、何してるんですか、え、野坂さん｣
するりと私の太腿の下に手を入れる。
え、何 羞恥心が。
｢ちょ、わっ｣
｢これなら戻れるでしょ？｣
そう、いわゆるお姫様抱っこをしたのだ。
もちろん、顔なんて見れるわけなくて。
｢あの、下ろしてください、歩けます｣
｢駄目だよ。｣
｢ううっ、｣
恥ずかしいよ…
顔を両手で多い、隙間から野坂さんの顔を見る。
ふと目が合うと口元がニヤリと笑っている。
……怪しい野坂さんも好きだ。
やばいよほんと。かっこいい。
そのまま更衣室前まで運んでくれて、
また後でね、と去っていった。
くっそ、カッコよすぎる………。
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れもん。(プロフ) - 虎倉瀬さん» コメントありがとうございます！これからも更新頑張ります (2022年10月11日 18時) (
レス) @page40 id: be79fbde0d (このIDを非表示/違反報告)
虎倉瀬(プロフ) - この作品の夢主ちゃん可愛くてめっちゃ好きです！！！これからも更新頑張ってください！！！！！ (2022年10月9日 9時) (レス) id: 65921fec64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもん。 | 作成日時：2022年3月5日 0時
