海だー！！ ページ8
｢う、緊張する。｣
｢大丈夫大丈夫、可愛いから。｣
｢ほんとに？｣
｢ほんとほんと。じゃ、私は一織くん堕とす。｣
意地でも堕としてやる！！と気合いが入っている。
すごいなぁ。
そのままロビーに集まると、私たちが最後だったらしく
みんな集まっていた。
｢げっ、最後だ！ごめんなさい！｣
｢大丈夫だよー！！｣
それじゃ、行こっか！なんてみんなで海に向かった。
ちなみにこのホテル内にもプールがあるらしい。
めっちゃ楽しみ。
｢海だー！！｣
｢ちょ。走るなって！！全く、お兄さん着いてけない…｣
｢二階堂、俺と勝負しようぜ｣
海に着くといきなり走り出す環くん。
各々が好きなように遊んでいる。
ちなみに姉鷺さんや
八乙女パパさん(？)は日傘の下でくつろいでいた。
｢みんなはしゃぐじゃん。｣
｢私たちも行こ、ってなんでずっとそれ着てんの！｣
せっかくの水着が台無しじゃん！
と、ラッシュガードを脱がそうとしてくる。
｢悠だって見たいでしょ！｣
｢ばっか、時雨、悠を巻き込むな！！｣
｢え、何が｣
｢Aの水着｣
水着、と言われただけで顔を赤くする。
反応が初々しくていちいち可愛い。
ってそうじゃない。
｢やーめーてー！｣
｢やっだもう顔赤くしちゃって｣
ニヤニヤと私を見つめてくる2人。
いや、貴方達はスタイルがいいからいいんですよ。
時雨は上がふんわりとしたレースの袖が着いているやつで
下がふわっとしているスカート。どっちも水色。
海花は青のチェック柄で、
胸元にレースが付いているビキニだった。
下はきっちりとしたスカート。
｢…まぁ、別に、見たい…わけじゃないけど。
ピンクのラッシュガードはやだ。｣
｢お前もそっちに乗るのかこのやろう！！｣
｢そ、じゃあそのままでいんじゃない。｣
と、言い放つとトウマさんたちの元へ行ってしまった。
え、ごめんてば。
｢う、なんだろうこの罪悪感は…｣
｢そう思うんだったらラッシュガード脱ぎなさい｣
｢わかったから全く…｣
仕方ないな、とラッシュガードを脱ぐ。
誰もいないよね！？不安！！
｢うん、やっぱ可愛いじゃん｣
｢ありがと｣
｢てか海花攻めすぎでしょ！｣
｢そう？まじで堕とす気満々だから｣
｢ただでさえ胸で…なんでもないわ｣
なんかすっごい寒気したみたい、時雨が。
まぁ、悠にちょっかい掛けに行きますか☆
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作者名：れもん。 | 作成日時：2023年1月5日 17時
