浮遊感 ページ5
って訳でみんな乗りましたね、はい。
で、早速飛んでるんだけど…。
｢待って、無理、死ぬ゛、怖い゛！！｣
｢はいはい、大丈夫だから｣
｢Zzz…｣
はい、私春瀬A、飛行機の浮遊感が苦手なんです。
落ちそうで怖いんだよな……。
｢まってしぬ、こわい、時雨寝るな…！！｣
時雨はぐっすりと眠っており、
海花が私を落ち着かせている。
｢が ち゛こ゛わ゛い゛｣
｢ちょ、亥清くん助けて。｣
｢…はいはい。落ちないから、大丈夫だって。｣
｢いや、わかってるんだけどまじでこわ…ひっ、下がった｣
落ちないのはわかってるんだけど怖いんだよね。
ほら、前の席でも
環くんが｢落ちるー！！｣なんて騒いでる。
｢大丈夫だよ環くん、落ちる時はみんな一緒だから。｣
｢そーちゃん怖いって！！！！！｣
｢待って仲間いるんだが｣
やっぱり、環くんとは分かり合えそうだよ。
とりあえず今は落ち着いてる。何とか。
｢亥清くん、もし良かったら私と席変わる？
その方が落ち着くでしょ。｣
｢え、青波がいいならいいけど。｣
｢いいよいいよ、私もŹOOĻの皆さんと話したいし！｣
｢ん？ちょっと待ってマジで？｣
と、席を立つと悠と海花が席を交換する。
ちょ待って、これはあれじゃん。
飛行機どころじゃないじゃん。
｢ちょ、海花…？｣
泣いていい？
｢怖い？｣
｢いや、あの怖く…｣
その途端飛行機が少し降下した。
｢ひっ………｣
｢ちょ、大丈夫？｣
怖すぎて悠に飛びつきました。
マジで怖いほんとに。
｢手、繋ぐ？｣
｢繋ぐ。怖い。｣
｢ん。寝ちゃえば？そしたら怖くないでしょ。｣
｢…そーしようかな。｣
｢起こしてあげるから、寝ていいよ。｣
｢ありがと。｣
わたしはその数分後意識を手放した。
悠と手を繋いだまま。
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作者名：れもん。 | 作成日時：2023年1月5日 17時
