亥清くんを嫉妬させたい ページ33
｢はぁ…｣
｢何、どうした｣
溜息をつきながら教室の机で伏せていると
時雨がクラスにやってきて話しかけてくれる。
｢嫉妬させたい｣
｢え、何怖｣
そう、悠を嫉妬させたいんです。
私ばっかり嫉妬してさぁぁ！！！！
｢ってことで、なんかいいアイデアない？｣
｢えぇ、いいアイデアっつってもなぁ。｣
環くんも呼んで話を聞いてもらう。
｢えー、なんかあるかな｣
｢あ、ちょっと待って｣
スマホの通知が来たので確認する。
うん、推しだ。
｢うん。好き。｣
｢待って何それ｣
｢最近始めたゲーム。｣
RPGなんだけどキャラクターが
悠に似てて好きなんだよね。
｢んー、多分はるっちはなんもしなくても…｣
｢それな。多分嫉妬してくれるよ｣
｢｢｢｢(だってゲームのキャラに惚れてんじゃん)｣｣｣｣
｢…ん、ならいいけど…？？？｣
私ばっかり嫉妬しちゃってるせいなんだけど。
本当に嫉妬してくれるのかなぁ
❁⃘*.ﾟ
｢ぬぁぁ、出てこない…｣
｢なにしてんの？｣
｢あ、亥清くんじゃん、やっほー。｣
ゲームのガチャを引く私と隣でお弁当を食べ始める海花。
そこにたまたま通りかかった悠がやってきた。
｢…こい、ユウくん…。やだきた嬉しい好き。｣
｢ま、見ての通りゲームしてる。｣
｢へー。｣
興味が無さそうな返事をしつつも私の近くによって来て
スマホを覗く彼。
｢これ、春瀬の推し？｣
｢…っわ、びっくりした｣
｢毎回驚くなってば。｣
ゲームに集中してて気が付かなかった。
そう、彼の顔が隣にあったのだ。
｢んー、そう。ユウくんって言うんだ。
かっこいいでしょ。｣
｢あっそ。｣
なんだよ、と思いつつも集めた材料を使って
カードを育成する。
SSRからURへと進化した。
『〜！！』
セリフが流れて衣装も変わる。
うん、かっこいい。
｢しんど…｣
｢ちょ、A……。｣
限界ポーズをしていると横から海花に話しかけられる。
え、何私なんかした？？
｢こんな奴のどこがいいんだよ。｣
｢ちょ、こんなやつって言わないで私の推しなんだから｣
｢あーそう。｣
じゃ、と言ってそのまま去ってしまった。
一体なんだったのだろうか。
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れもん。(プロフ) - miyaさん» 閲覧ありがとうございます！そう言っていただけると書いてる側としても嬉しいです(˶˙ᵕ˙˶) (2022年10月8日 16時) (
レス) id: be79fbde0d (このIDを非表示/違反報告)
miya - 前作から読ませていただきました!悠が可愛くてにまにましちゃいました!! (2022年10月7日 7時) (レス) id: 20df3662ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもん。 | 作成日時：2022年10月6日 23時
