生まれてきてくれて、ありがとう。 ページ24
｢…これ、作ったの？｣
｢…うん、ちょっと不恰好かもしれないけど。｣
｢ま、悪くないんじゃない？｣
｢もう、素直じゃないんだから。｣
はしゃぎめの悠を見ると笑顔になるよ。
…………。
今日は彼に、自分から。
｢悠、こっち向いて｣
｢ん？｣
初めて自分から、彼にキスをした。
彼の顔は見れなかったけど、
終わった瞬間びっくりしたような顔をしていて。
｢…ね、もう1回したい｣
甘えたような声で言われると、断れない。
｢…いいよ、おいで。｣
2回目のキスはいつもよりも少し、長めだった。
孤独と戦ってきた彼を救えてよかったと、今でも思う。
そして、出会えて幸せだ。
悠、お誕生日おめでとう＿＿＿＿＿＿＿＿.
おまけ
｢ハル、誕生日おめでとう！｣
｢ほら、悠。俺の車だ。特別に乗せてやる。｣
｢亥清さん、お誕生日おめでとうございます。｣
｢え、おまえら……。ありがと。｣
撮影が終わって事務所に戻った時に
突然のメンバーの3人からのサプライズ。
悠は嬉しさに満ちていた。
｢これから外食でも、と思ったが
Aのとこに行くんだよな。｣
｢聞いたぜ、彼女出来たって。｣
｢ふふ、私たちのことはいいので
楽しんできてくださいね。｣
外食は明日にでも行こうな！と、
トウマが大声で叫ぶ。
｢…っ、もう。お前らさ…。ほんと…｣
｢ほら、泣くな泣くな！｣
｢泣いてなんか、っ…！｣
初めて、こうやってメンバーに祝われて。
嬉しさのあまり涙してしまった。
｢…っ、じゃ行ってくるね。｣
｢はい、行ってらっしゃい。｣
｢キスのひとつでもしてこい！｣
｢楽しめよ！｣
｢虎於は一言余計だっつーの！｣
事務所を出た彼は、鼻歌が出るくらい
機嫌が良かったという。
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れもん。(プロフ) - miyaさん» 閲覧ありがとうございます！そう言っていただけると書いてる側としても嬉しいです(˶˙ᵕ˙˶) (2022年10月8日 16時) (
レス) id: be79fbde0d (このIDを非表示/違反報告)
miya - 前作から読ませていただきました!悠が可愛くてにまにましちゃいました!! (2022年10月7日 7時) (レス) id: 20df3662ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもん。 | 作成日時：2022年10月6日 23時
