07(singo) ページ8
「ねぇ、絶対錦戸…信ちゃんの事好きだよ!!
しかも買い物についてくるなんておかしいし!
私たちが…その…いとこ同士って言ったら
なんか喜んでたし!」
…アホか、こいつ。
・
チラっと後ろを見ると
コソコソと話す、安田と錦戸の姿。
・
俺らがいとこだと知った途端、錦戸の態度が180°といっていいほど変わって
『一緒に買い物行ってもえぇですか?!』
なんて、ニヤニヤしながら言われた。
・
…なんやねん、あいつ。
絶対、Aのこと、好きなだけやろ…。
「錦戸って、あっち系!?
まさか信ちゃんも……」
「アホかｗ」
軽くAの頭を叩くと
口をへの字にして、Aが俺をにらんだ。
「私は真剣だよ?!」
「お前、頭おかしいんとちゃうｗ?
錦戸が俺の事好きなわけないやろ!」
「なら、なんで私たちの関係知って喜んでたの!?」
「それはっ…
あー、もう…
お前の事が好きやからとちゃうん!?」
言ってから、めちゃくちゃ後悔した。
勝手に錦戸の気持ちをばらしてしまったという罪悪感もそりゃあったけど
「……え…？
錦戸が…私の事……」
「わ、わからんけどな!?
俺の勝手なる妄想やし、根拠はないけど…」
顔を真っ赤にするAを見ると、胸が苦しい
その表情が
自分の知らない
Aだったから。
「…A…」
「…行こう
お友達にお土産買うんでしょ」
さっきまで顔を真っ赤にしてたくせに
次は拗ねたような顔で俺の横をスッと通り過ぎた。
・
…怒ってる?
「なに怒ってん」
「怒ってない」
「怒ってるやん!」
後ろの錦戸達は置き去りにして、どんどんAは進んでいく。
俺は小さな背中が人ごみに紛れてしまわないように
ただ見つめた。
「私の気持ちも知らないで」
「お前の気持ち?」
そういうと、
Aがぴたりと止まった。
・
「私の好きな人も知らないのに
勝手なこと言わないで！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 49人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
∞村上信五娘∞ - 可愛い！面白かった。 (2015年1月16日 10時) (
レス) id: 7ad74dddfa (このIDを非表示/違反報告)
ミク(プロフ) - 錦倉栄華さん» コメントありがとうございます(*´ー｀*)私も村上さんのお話をかけてよかったです!あの男らしい感じが好きなので…(笑)← 私も、また村上さんメインで書きたいと思っています♪これからおまけもあるので、よろしくお願いします(*´∀`)♪ (2014年3月20日 21時) (レス) id: adbefb6115 (このIDを非表示/違反報告)
錦倉栄華(プロフ) - 信ちゃんの小説少ないので、この小説に出逢えてよかったです！ また、信ちゃんで書いてくれると嬉しいです！ (2014年3月20日 20時) (レス) id: 939440697d (このIDを非表示/違反報告)
ミク(プロフ) - きっくさん» ありがとうございます(*´ー｀*)きっくさんのコメント、いつも嬉しかったです! 切なくなってしまいましたがﾊｯﾋﾟｰｴﾝﾄﾞということで!!← おまけもあるので、もう少しお付き合いよろしくお願いします(*´∀`)♪ (2014年3月19日 18時) (レス) id: adbefb6115 (このIDを非表示/違反報告)
きっく(プロフ) - うわ！うわ！もうー。(笑)ウルウルですよ私(笑) (2014年3月19日 18時) (レス) id: d8d74fe759 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミク | 作成日時：2014年1月8日 20時
