12 ページ13
目を閉じていても、信ちゃんがそこにいるのが分かる。
私の背中に回っている、力強い腕も
呼吸が安定してない私をさする手も
私の耳に触れるサラサラの髪も
こっちまで伝わる心臓の鼓動も
あまりにも心地よくて
気付けば人目も気にせず、道の真ん中で信ちゃんと抱き合っていた。
・
たまに見かける、バカップルと
今の私たちはやっぱり、まわりから見たら一緒なんだろうな…。
「信ちゃん。」
「ん?」
「信ちゃん!」
「なんやねんｗ!」
触れたかったあなたに
こんなに触れているのに、全然恥ずかしくなんかなくて
嬉しくて、仕方なかった。
「A」
「なに?」
「泣き止んだか?」
「…まだ。」
嘘。
本当は、嬉しくって
涙も悲しみも、とんでいった。
「もう泣いてへんやろ?
離れるで?」
「いや。」
「いや、って
お前なぁｗ」
そんなこと言いながらも、ぎゅーって苦しいくらい抱きしめてくれる。
もう何分くらい抱きしめあってるのかな…。
でも、永遠に離れたくないな。
私はそう思って、信ちゃんの首元に顔を埋めた。
そのまま、ふふっ、って笑うと
「…っ、
ちょ、アカン!」
いきなり、信ちゃんから肩を掴まれて引き離された。
「信ちゃん?」
突然の事にびっくりして、
嫌われちゃったのかな…って胸の中がモヤモヤし始めた。
あぁ、あんなに抱き着くんじゃなかった…。
「A…
お前はなぁ…。」
信ちゃんは、そっぽを向いて
左の手の平で口元を覆いながら、目も合わせてくれない。
・
「いきなり、首元に顔とかさ…来たら
びっくりするやろ…//」
普段、あんだけ男気のある信ちゃんが、
顔を真っ赤にしているのを見て
「…んふっ…ｗ」
笑いが込み上げてきた。
「もー、笑うなや!
てか俺、こんな人が多いとこでお前と抱き合ってたんや!!
あーもー、何やねんお前ー!腹立つわー/
もー、はっず!!//」
いきなりの、ぴゅあぴゅあ＆照れ隠し 信ちゃんに
私(と通行人の女性)は心臓がキュゥウゥン、と疼いた。
・
かわいすぎ…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 49人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
∞村上信五娘∞ - 可愛い！面白かった。 (2015年1月16日 10時) (
レス) id: 7ad74dddfa (このIDを非表示/違反報告)
ミク(プロフ) - 錦倉栄華さん» コメントありがとうございます(*´ー｀*)私も村上さんのお話をかけてよかったです!あの男らしい感じが好きなので…(笑)← 私も、また村上さんメインで書きたいと思っています♪これからおまけもあるので、よろしくお願いします(*´∀`)♪ (2014年3月20日 21時) (レス) id: adbefb6115 (このIDを非表示/違反報告)
錦倉栄華(プロフ) - 信ちゃんの小説少ないので、この小説に出逢えてよかったです！ また、信ちゃんで書いてくれると嬉しいです！ (2014年3月20日 20時) (レス) id: 939440697d (このIDを非表示/違反報告)
ミク(プロフ) - きっくさん» ありがとうございます(*´ー｀*)きっくさんのコメント、いつも嬉しかったです! 切なくなってしまいましたがﾊｯﾋﾟｰｴﾝﾄﾞということで!!← おまけもあるので、もう少しお付き合いよろしくお願いします(*´∀`)♪ (2014年3月19日 18時) (レス) id: adbefb6115 (このIDを非表示/違反報告)
きっく(プロフ) - うわ！うわ！もうー。(笑)ウルウルですよ私(笑) (2014年3月19日 18時) (レス) id: d8d74fe759 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミク | 作成日時：2014年1月8日 20時
