今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:4,133 hit
小|中|大
2話 ページ2
彼とはFBIでの同僚だ
最初は、なんでもスマートにこなして、表情の変わらない彼が苦手だった。
この人は本当に人間なのだろうか、そう思っていた。
仕事が立て込み、やっと片付いた時には四徹していた。大きく伸びをしているとピタッと頬にあたる冷たいもの
「お疲れ」
「あ、ありがとう」
缶コーヒーを頬に当てて渡すなんてベタな行為だけど、私はそれがきっかけでずっと彼が好きだったんだ。いや、ずっと好きだ
射撃の練習に付き合ってもらったり、一緒の現場で動いたり、時には飲みに行くことだってあった。
「お前ら本当に仲がいいな」
周りからは仲のいい同僚だと思われ、実際、彼も気を許した友人のような態度を私にとるようになっていた。
それは、素直に嬉しい。最初は仲良くなれたことが嬉しかったのにそれだけじゃ満足出来ない自分がいる。
なんて欲張りになってしまったのだろうか、彼の横に並ぶ女になりたい…だなんて
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
19人がお気に入り
19人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雪村蒼 | 作成日時:2018年5月19日 16時