【アイナナ】八乙女楽の妹は超がつくほどの人見知り【十龍之介】 (ページ10)

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よく考えてみたらお互いの立場が違うし、それに彼は兄さんと同じグループのアイドルなのだ。それを踏まえてあの言葉を言ったのだろうか…?

余りにも謎過ぎて、一瞬だけ理解出来なくなる。

私が好きな人は兄さんだけ、それだけだった。それだけだった筈なのに…。

彼のことが、…十さんのことが

いつの間にか、好きになっていったんだ。

それを自覚した途端、その気持ちに蓋をした。分かってはいるのだ、この恋が叶わないことに。

でも、まさか十さんに言われるとは思ってなかった。ただ自分が自惚れてるじゃないのかとか、なんともいえない気持ちになったりもした。

だから…

『…私も…十さんのことが好きです。』

「!!…」

『…でも、十さんが本当に私のことが好きなのなら…全力できてほしい。』

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