【アイナナ】八乙女楽の妹は超がつくほどの人見知り【十龍之介】 (ページ8)

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あの後、ずっと泣いてたせいで目元が真っ赤に腫れた。…部屋に出たら兄さん凄く心配するんだろうなぁ…。…やっぱり部屋から出たくない。絶対兄さんに叱られる…、そう考えたら思わず鳥肌がたった。

『…、ごめんなさい。』

"部屋から出たくないです。"そう告げると何故か抱きしめられた。

なんでだろう…すごく安心する。そういえば昔、兄さんが抱きしめてくれた時と同じような状況だった気がする。

それにしても…

『…十さんの匂いがする…｡って､うわぁぁぁぁすみません!!今のは嘘ですからｯ!!ごめんなさいｯ、』

離れようとするが、抱きしめられる力が少し強くなる。

『十さん…?』

「本当はこんな時に言うことじゃないけど…。俺…」

その言葉で私は唖然としてしまった。
まさか十さんに言われるとは思ってもいなかったら…

"…Aちゃんの事が好きなんだ。"

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