【アイナナ】八乙女楽の妹は超がつくほどの人見知り【十龍之介】 (ページ32)

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story 31 ページ32

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「はぁ…、楽の妹がこんなに可愛いなんて…。」

「まるで小動物みたいだね。」

『ひぃぃ…ｯ…』

「あぁ、ごめんｯ怖がらないでｯ!!」

百は落ち着かせようと彼女の頭を撫でようとするが楽屋の隅へと逃げられた。彼女とは顔見知りではないため、実際会うのは初めてなのだ。
先程、彼女に逃げられたためか、百は若干落ち込んでいた。しかし、それは一瞬だけですぐに立ち直った。

「大丈夫だよ、俺達は何も危害は加えないから。」

そう言ったものの、残念ながら彼女は怯えたままで何も変わらなかった。

どうにか考えていると楽屋のドアがノックされる。
一旦返事をしてドアが開くと、そこにいたのは楽ではなく龍之介だった。

「あれ、龍之介じゃん! 久しぶり～」

「百さん、お久しぶりです。あ、司ちゃんｯ」

「ほら、龍之介くんが来たよ。」

だが、今の彼女は何も聞いていない。怯えっぱなしで言葉も発していない状態のままだ。龍之介は隅で固まっている彼女に寄り添うと、次の瞬間抱き上げた。

「わぉ…!」

『…………、え…!?』

「あ、そろそろ戻りますね。Aちゃん、あとで__________…」

『!?…、ｯ……うん』

龍之介はAに何かを呟き、百と千に軽く解釈してAを抱き上げたまま楽屋を出ていった。

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