story 30 ページ31
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楽がIDOLiSH7の寮に着いたのはAが過呼吸を起こしてから二、三時間ぐらい経過したときだった。
大和からの通知がきたのは一時間以上前で、送られてきた内容を見ると血相を変え、今すぐ寮にへと向かった。
寮に着くと玄関先には大和の姿があった。
「! 八乙女…。」
「Aは…ｯ…!?」
「あぁ、リクの応急処置のお陰で今は眠っている。」
ホッと、その言葉に安心しながら寮の中に入ると、部屋に行く途中で他のメンバーのすれ違ったりしたが軽く解釈してAがいる部屋へと向かった。
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「あ、大和さんと八乙女さん。」
「リク、八乙女の妹の状態は?」
「えっと、今のところは大丈夫です。」
ベッドの方に視線を向け、静かに眠っている彼女の近くに寄り添って彼女の右手を包み込むように握る。大和はその様子を察して、静かにリクと一緒に部屋を出ていった。
それから数分経って、ほんの一瞬だけど彼女の右手が動いた。
「!! A…?」
『…、 …、…ﾆ、…さ、…』
「ｯ…A、大丈夫か…!?」
咄嗟に彼女の両肩を掴んで揺すってしまい、気づいたときには顔面蒼白でぐったりとこちらに寄りかかっていた。
『に、い…さん…、…頭、痛い』
「わ、悪い…。って、服どうしたんだ!?｣
『?……あ。…、二階堂さんが、着てほしいって…頼まれたから…』
「え、二階堂が…!?」
まさかの爆弾発言で、しかも大切な妹にアレっぽいのを着させたのが大和だということが判明した。
いろいろと言いたいが今回のことでいっぱいいっぱいだった。
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作者名：赤い色のアホ毛 | 作成日時：2017年6月4日 0時
