【アイナナ】八乙女楽の妹は超がつくほどの人見知り【十龍之介】 (ページ26)

今日:3 hit、昨日:14 hit、合計:118,237 hit

story 25 ページ26

_________________________

久々に彼らの楽屋に入るのだと思うと、少し緊張してきた。兄さん、いつの間にかいなくなっている…。
このまま突っ立てるわけにもいかない。…もしかしたらまだ誰もいないかもしれない、そんなことを思いつつ楽屋のドアを開けた。

「…ｯ…え、。」

楽屋のドアを開けると、九条さんはいなかったけど
一人、十さんが驚きながらこちらを見ていた。

『えっと、…お久しぶりです、十さん。』

「ｯ…Aちゃんｯ!!」

『わっｯ…つ、十さん!?』

いきなり抱きしめられるとは思ってもなかったから思わず心臓が飛び出そうになった。…もう何度十さんに迷惑をかけてしまったんだろうと罪悪感がこみ上げてきた。

「ｯ…もう二度と目を覚まさないんじゃないかと思ってたｯ。…」

『……十さん。』

「?どうしたの、Aちゃん」

…さっきから視線が痛い。たぶん、十さんは気づいてない。嗚呼、これはもしかしなくても…

『…兄さん達に見られてるんじゃ…』

次の瞬間、豪快に楽屋のドアが開いた。

…兄さん、ドアの開け方が怖い。九条さんは何もなかったかのようにスルーして入ってき…たと思いきや何故か飴玉をくれました。…なんでだろう。

「龍、気安くAに触るなよ。」

「がががががが楽!?え、ちょ、いたっ痛いって!!」

「…Aはこっち。」

『え、う、うん…。』

な、なんか…カオスな状態…なのかな。

_________________________