【アイナナ】八乙女楽の妹は超がつくほどの人見知り【十龍之介】 (ページ23)

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目を覚ますと、何もない、白い部屋にいた。よく見ると、自分の両脚に足枷が嵌められており、両手首には手枷が嵌められていることがわかった。部屋を見渡すと、見知った人物がそこに立っていた。

「Aヤッホー!」

『……何がしたいんですか、…小さい頃の兄さん。』

何故、幼い兄が此処にいるのかわからない。何故、自分が此処にいるのか…、…。

「はなさないの?…ぼくとAが義理のきょ…」

『何も言わないで…ｯ…!!兄さんの話をしないでよ…ｯ…!!』

「…でも、はなさないとAがこうかいするよ…ｯ…!」

その言葉で気づいた。…後悔するのは私なんだってこと。

『……恐れてたんだ。兄さんとの関係が崩れるのを。…でも、それはもうおしまい。…逃げないで、ちゃんと言うよ。』

「うん。Aならだいじょうぶだよ。…ぼく、Aのことおうえんしてるからね!」

すると、嵌められていた手枷と足枷が自然と消え、幼い頃の兄の方へ顔を向けるが、もう彼の姿はなかった。

『…ありがとう、小さい頃の兄さん。』

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『…ｯ…、頭痛い…。…なんで私、自室にいるんだろう…。』

どうしよう。正直、全く身に覚えがない。何かあったっけ…、…あ、確か姉鷺さんに楽譜届けたあと…、…IDOLiSH7の二階堂大和さんに会って…。
…そこからの記憶がないことがわかった。

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