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story 16 ページ17
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これでよかったのかもしれない。どう思われ、言われようとも私には関係ない。…もしかしたらこれから先、兄さんと呼ばなくなるんだろう…。
「(……兄さんは知っているのかな…。)」
なんとなくそう感じてはいた。…でも、あの人は兄さんに話さなかったのだろうか?…あの人の考えていることはよくわからない。
「(…兄さんはショックをうけるかもしれない。)」
あの人から話を聞いたとき何もかもが真っ白になった。…信じられなくてどん底に突き落とされた感じだった。生まれてすぐに両親を亡くした私は養子としてあの人に引き取られた。つまり…
"私と兄さんは血の繋がりがない義理の兄妹なんだ"
いつかは言わなければいけない。けど、言いたくない自分がいる。気持ち悪いほどに色々な感情が身体中を駆け巡っていく…。手に持っている楽譜を姉鷺さんに渡すことしか頭に入っていないほど考える余裕がなかった。
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作者名：赤い色のアホ毛 | 作成日時：2017年6月4日 0時
