13 ページ13
.
人間が眠れる限界まで寝たような爽快感と共に起きた
いつの間にか寝てて...
というか、きっと酔い止めのせいで眠くなったんだ
それにしても6月の初旬なのに、冬なんじゃないかってくらいに寒いよ
っていうか、ここはホテル？
いや、新幹線？
と言うよりは......
「スペイン行きの列車だよ」
個室のドアからドヤ顔で答える朝陽さん
『スペイン？』
そりゃあ寒いわけだ。
いくら情熱の国でも冬の時期はバッチリ冷え込む
そのためか、私の服装も着替えられてる
『私、どうやって着替えた？』
「え？」
『朝陽さんが着替えさせてくれたの？』
「え、あぁ。うん。まぁ、ね。」
銃を持ってもポーカーフェイスを崩さない朝陽さんがあからさまに動揺している
なんかかわいい
『下着も？』
「いや、えっと、そうだね。オレが着替えさせた」
やっぱり
「でも、誤解しないで。これからもっと寒いところに行くし風邪ひいちゃったら困るだろ？」
「それにオレは目をつぶったまま爆弾を解除できるくらい訓練を受けているから、キミを着替えさせることなんて朝飯前さ。」
あ、朝飯前！？
気になる異性に裸見られて、爆弾と同じ扱いされるって女としてどうなのよ！私！
「まぁ、目はつぶらなかったけどね」
この人開き直った！
『最低！』
！
「あ、ごめん。反射的に....
そうだね。いいよ、好きなだけ殴って？」
！！！！！！
「うん、悪くない」
私の右ストレート簡単に受け止めれて、
それからの左と回し蹴りもひょいひょい避けられた
仕舞いにはなぜか褒められるし...
その余裕がムカつく！
『ほんっとにキライ！』
一気に爆発した気持ちを抑えることが出来ず
鞄を持って違う車両に走った
3つの車両を通り抜けたところで鞄の中からワンコールだけ受信音が鳴った
けど、私のスマホの音じゃない
え、爆弾？
カウントダウン始まっちゃった？
喉唾を飲み込んで、カバンを開けた
『え』
このスマホ.....
朝陽さんのスマホが何故か入ってた
しかもメッセージには何かの住所が書かれてある
【北海道 札幌市 ○○区хххх 異常なし】
『なにこれ。』
なにやら見てはいけないものを見てしまった気がする
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 40人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
miku0829(プロフ) - さらさん» ありがとうございます！あまり読んだことがないようなお話を作りたかったので最高の褒め言葉です！不定期更新ですが、必ず完結させます。楽しみにして貰えると嬉しいです！コメントありがとうございます！ (2020年5月27日 0時) (
レス) id: 17cda2b9c9 (このIDを非表示/違反報告)
さら(プロフ) - はじめまして。摩訶不思議なお話や設定が面白すぎて、コメントしちゃいました。続きを楽しみにしてまーす！ (2020年5月24日 3時) (レス) id: 012c2a9612 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：miku0829 | 作成日時：2020年5月2日 11時
