あしたは

緊張 ページ40

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会場まで来た道をまた歩いて戻る



西「西島さんってなに」


『？』


西「オレは隆弘って名前があるんですけど」


『あぁ、ごめん。つい....』


西「せっかくオレは 彼女 って紹介したのに下の名前すら呼んでもらえない彼氏ってなんなの」


『そんなつもりはなかったの。ほんとごめん』


西「いや、そんな責めてる訳じゃなくて」









他のメンバー4人は大会慣れしていることもあって
特に結果にこだわってないらしい

大会を盛り上げるために出場のオファーがきてて、仕事のオファーが来るようにちょっと宣伝も兼ねてるみたい



でも、私は緊張する

私が足を引っ張ってなかったか、ダンスにブランクがあったせいでさっきからマイナスなことばかり考えてしまう




西「どうした？」

西「顔暗いよ、具合悪い？」




いつの間にかみんなと前を歩いていた西島さんがカズキさんと交換してて隣にいた




『結果が気になって.....』

西「そっか、気になるよね。

オレはホリちゃ....Aが踊ってる事にびっくりしたよ。驚くくらい本当にかっこよかった」

『嬉しい。そう言って貰えて』









お店でも会場の控え室でもずっと話して、西島さんとカズキさんも一緒に色んな話をした



「そろそろ発表の時間だし、行くか！」



グループの代表だけステージに上がって特別賞、準グランプリ、グランプリ、の順番にスポットライトが当たっていく



3回目にスポットライトが当たればグランプリ





【結果発表！】


！「「「『わぁ！』」」」


！


！「「「「「『え！？』」」」」」





これが間違いでなければ、1回目と3回目にスポットライトが当たった

賞は被ってもいいんだっけ？



一緒にいる3人も、ステージにいる代表もポカンとしてる



【審査員、満場一致で特別賞とグランプリは5LADYに決まりました！】


『やった』


「「「『やったーーーーーーー！』」」」


代表がステージから戻ってきて、もう一度抱き合う

冷静に考えれば練習時間が短くても、5LADYだからできた事だと他人事のように思う






西「おめでとう」

カ「本当にすごかったよ、おめでとう」





たくさん頂いた景品を隆弘とカズキさんにも運んでもらって、今回の大会は本当に嬉しい結果で終わることが出来た







メンバーと居酒屋でお祝いを含めた打ち上げをして、1人でトボトボ歩いてたら


隆弘から電話がきた









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