あしたは

やきもち ページ39

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西島さんのお知り合いのお店が近くにあるということで、そこに行くことに決まった


お店まで歩いてる時、メンバーからずーーーーーっと私は質問攻め


「どこで出会ったの？」

「どんなところが好きになったの？」

カ「足のサイズは？」

「告白はどっちから？」

「デートはどんな感じ？」





西島さんの様子を見ながら答えれる範囲で答えるけど、彼は聞きながらニヤニヤしてる

きっと私を面白がっているにちがいない


カズキさんは私と西島さんを見守りつつ、この状況を他人事のように楽しんでいる







西島さんが連れて来てくれたお店はワンプレートで栄養バランスがとれるご飯屋さん


ほとんど女性の店員さんで、客層も私たちと同じくらい

美味しいご飯は踊り終わったお腹にぴったりすぎて西島さんの恋愛経験値を嫌でも感じてしまう


私ってこんなに嫉妬するんだ





「西島さんサングラス取ってくださいよー」

西「えー？」



ほらほら、嫌なモヤモヤが増える感じ

昨日お付き合いしたばっかりなんだもん、『やめて』なんて彼女面できない




西島さんの受け答えも紳士でみんな次々に話しかけちゃって....



カ「ヤキモチ？」

『！？』

カ「かわいい顔が強ばってるよ」

『そんなつもりじゃ...』

カ「大丈夫、にっしーはAちゃんにぞっこんだよ」









【ご注文以上でお揃いですか？】


私の前には想像以上に彩りが鮮やかで美味しそうなオムライス......の上に、グリーンピース




西島さんのサラダの中に........


西「 ..........」

『きゅうり、もらってもいいですか？』

西「ありがと、グリーンピースもらってもいい？」


『お願いしますって、なんで知ってるんですか』

西「グリーンピース見つめてたから、なんとなく苦手そうかな？って思った」






あぁ、世の中の女性も共感してくれるかな

自分のちょっとしたピンチをさりげなく助けてくれる彼のすばらしさ



昨日の今日だけど、私ばっかりこんなにも彼のことが好きだ









「そろそろ時間だし、会場に戻る？」

ランチのつもりだったのにお店の居心地が良くて2時間も長居してしまった


『お会計お願いします』

レジの店員さんにに伝票を渡すと

【もうお会計は頂いてるので......】


と視線を西島さんに向けていた


『西島さん？』

西「ん？あぁ、みんなの分も一緒に払ったから大丈夫だよ」





言いたかったのはそういうことじゃないけど....









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