愛する人へ (ページ34)

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夜中にページ34

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碧「いっちゃん海行ったことあるー？」

碧の一言から始まったこの旅行

丁度長めのお休みが貰えたので、碧の海初体験をさせたいと思って

私の故郷、ハワイに来ております

着いて真っ先に海に連れていきました

碧「うーーーわーーー！」

うきわを握りしめて叫んでいるだけでなかなか入ろうとしません

「碧、行くよ！」

碧「きゃーー！」

「怖くなくなった？」

碧「離しちゃやだーー！」

浜辺でもお決まりの山を作ったりして、ひとしきり遊び尽くした

碧「あおねむいー」

今すぐにでも寝そうな目だ

そろそろ海を出ようと思ったら

ｻﾗ「いつきーーー！」

「サラーーー！」

今日から泊まらせてもらうサラが迎えに来てくれた

住んでた家は売りに出したからとても助かります

ｻﾗ「すぐそこだから！チビちゃん眠そうだね？
早く行こ！」

サラはハワイで生まれて育ったけど両親が日本人だから日本語が上手なの

ｻﾗ「はい、シャワーはこっち！」

すぐにシャワーを貸してくれて濡れたまま走り回る碧の着替えもしてくれた

碧「サラ好きー！」

ｻﾗ「サラも碧好きよー！」

すぐ仲良くなってくれてよかった

明日のショッピングに備えて早めに寝よう.....

と思ったら、夜中にスマホが鳴った

「Hello？」

『へ、へろー？』

え、誰だろこの人

ちゃんと確認しないで出ちゃったよ

「Sorry……Who are you？」

西「オレオレ西島です」

「あ、すいません！西島さん！」

西『もしかして寝てた？』

「寝てないです！」

少しウソです。寝かけてました

西『急で悪いけどスタジオとってくれない？』

片手でスーツケースからパソコンを探す

「いつ頃ですか？」

西『1週間後くらい』

「ロケ予定地か宿泊場所の近くで探してみますね」

西『お願いね』

「お安い御用ですよ！
あ、良さそうなところ見つけたのでメールで送りますね」

西『うん、ありがとう』

「いえいえ、頑張ってください」

いくつかピックアップしてメールで送る

すぐに返信の電話が来た

西『もしもーし、この3つ目のところって屋上使える？』

「確か使えますよ。あ、使えます使えます」

西『じゃあここがいい』

「わかりました。予約完了したら連絡しますね」

西島さんご指名のスタジオは人気でさすがお目が高い

偶然知り合いが経営してたこともあって何とかとれてよかった

これで寝れる

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