君が俺を忘れても【ユーリ!!!on ICE】 (ページ11)

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10話ページ11

目が覚めると、4月とは思えないような寒さだった。

外を見てみると雪が降っていた。

今、4月なのになぁ……

『雪かきしなきゃ』

寛子さん達に挨拶をして、雪かきをする為、準備をする。

家の中が騒がしいなぁ。

雪かきを始めようとすると、放心状態の勇利くんと銀髪の綺麗な男の人がいた。

「A？君はAなのかい！？」

『はい、そうですけど……』

どうして私の名前を知っているんだろう。

そんなことを考えていると、ぎゅっと抱き締められた。

え！？どういうこと！？

「やっぱり！やっと見つけた。ずっと探していたんだよ。どれだけ探しても全然見つからなくて…… 会えて嬉しいよ！」

なんのこと？そう聞き返そうと口を開きかけた時

スパーン！

「勇利！何で電話に出ないのよ！ヴィクトルが来てるって噂……あんた達、何やってんの？で、どういう状況？」

私の方を見てびっくりしたように聞いてくる。

それはこっちが聞きたいよ……

『私にもわかりません……あの、あなたは誰ですか？』

そう尋ねると、男の人は悲しそうな顔をして

「もしかして、覚えていないの？じゃあ、その首に掛けている指輪は……？」

これは……

『これは、私がずっと持っていた物だと聞いたので、お守りのような物なんだと思います。」

「本当に覚えていないんだね……やっと見つけたと思ったのに……」

それを聞いた勇利くんはそのまま、その人を連れて別の部屋に行ってしまった。