1+1=LOVE＊That's LOVE＊〜Donghae〜

08:ご機嫌ナナメの訳 ページ8

*




「機嫌、直して？ね？」




ちょっと拗ねてるﾄﾞﾝﾍに触れるだけのキスを繰り返して

躰ごと、密着させるように寄りかかる




「…………ヤダって言ったら？」




これは拗ねてるって言うより、別のなにか意図がありそう…？




「じゃあどうすれば機嫌直してくれる？」

「…………お願い、聞いてくれる？」




やっぱり……

ん？

え？ちょっと待って、まさか＿＿＿




「おふ…」

「ダメ！！」

「ウェー！？」

「今お風呂って言おうとしたでしょ！？それは絶対ダメ！！」

「オーマイガッ！！」

「ﾄﾞﾝﾍ！まさか……！」

「あー、もうちょっとだったのに！！」




あぶなーい！危ない危ない！！

危うくウンって言いそうになったじゃないの！！




ガックリ項垂れて部屋の中に入って行ったﾄﾞﾝﾍを、あたしはただ呆れて見送った



ヤキモチ妬いたと見せかけてあたしにウンって言わせようとしてた！？



ま、まさか！

ハナと共謀してた！？




「ねえ、まさか…」

「ヌナ見て！！」

「え？」




先に部屋の奥へと進んだﾄﾞﾝﾍが、あたしを手招きする




「うわ……！！」




ﾄﾞﾝﾍに呼ばれて部屋の奥に足を進めたあたしの目の前には

大きな窓から大邱の街並みが広がっていた





「凄い、大邱市内が一望できる…」

「凄いね。夜になったらきっともっと綺麗だよ」




いつの間にかあたしの後ろに近づいたﾄﾞﾝﾍがそっと後ろからあたしを包んだ




「そうだね…」




ちゅ、と首筋に唇の感触




「ねえ、ヌナ」

「ん…？」




耳元に甘い、ﾄﾞﾝﾍの声

それだけで、なんだか躰が火照ってきちゃう




「今日は早く戻って来よう…ね？」




戻って来て……その先は聞かなくてもわかる




「ん……」




あたしは、肩から回されたﾄﾞﾝﾍの逞しい腕を手のひらでそっと撫でて

振り向いて首に腕を回した


早く、準備しなきゃいけないのに…



夕暮れに染まっていく町並みを背に、あたしたちはしばらく

窓際で甘いキスに酔い痴れてた






RRRRR





「電話…」

「もうちょっと…」





RRRRRR




「ダメだよ…」

「あああーー、誰だよ！！」




バッグの中のスマホを取り出すと、ディスプレイには

さっき来る途中車の中で交換したｼﾞｪｼﾞｭﾝの番号が表示されていた



ん？なんだろう？

会場で落ち合うんじゃないのかな？




「もしもし？」

「A？ちょっといいかな？」





*

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