1+1=LOVE＊That's LOVE＊〜Donghae〜

26:100日目のプレゼント ページ26

*



「お風呂、入る？」



思わず出てしまった、あり得ない言葉



一瞬、あたしを見るﾄﾞﾝﾍの顔が固まって、
その後今まで見たことないほどの満面の笑みに変わった



ハッ！！
ウソ、あたしったらなんてことを！！！！



だってだって、いつ嵌められたかわかんないうちに
左手の薬指にキラキラ輝くダイヤモンドがあんまり綺麗で感動して


どうして今日、これをくれたのかわかんなくて、
聞いたら今日が付き合い始めて100日目だって言われてまた感動して



だけどあたしは何も用意してなくて申し訳なくてっ！

こういうの、普通の女子はちゃんと把握してるもんなんですかーーーー！？



だからだから


思わず？

つい？

ポロっと？



言っちゃった………(汗)



「いや、うそ、じょうだ…」

「ヤッター！！マジで！？ホントに？」

「え」



そこらへん、ピョンピョン飛び跳ねる犬のような勢で(実際にはその場でだけど)
喜ぶﾄﾞﾝﾍを見たら、ついポロっとなんて言えなくなった(泣)



「え、っと…ちょっと、だけ………なら？」

「うんうんうん♪」



うわーどうしようこれ、久々に見る
ﾄﾞﾝﾍのおメメキラッキラ攻撃………(汗)



「あと、お風呂の中では何も…」

「うん！何もしない！洗いっこだけ！！」



いや、それじゃ何もしないってことにはならないし！



「それもダメ！」

「えーーーなんでーーー！？」



ぷーっとほっぺを膨らませて拗ねるﾄﾞﾝﾍは、
さっきまでのカッコよかったﾄﾞﾝﾍとは真逆で……


あの、今いるのは誰ですか？
いや、どっちかって言うと、さっきまでのﾄﾞﾝﾍはどこですか？←



結局……仕方なく、お風呂に入ることになってしまった



「まだ、来ないでね？」

「はーい」



ウキウキ気分のﾄﾞﾝﾍを部屋に残して、急いでドレスを脱いで
バスタオルをぎゅうぎゅうに巻く


うん、これなら少しくらい引っ張っても外れないはず！



シャワーヘッドに手を伸ばして

ふと目に入る、薬指のリングがキラリ



「ふふ…」



思わず顔がにやけて、その手を浴室のライトにかざして見惚れる。


アクセサリーとか、全然興味ないし、今まで長く働いてても
一度もこういう装飾品は買ったことがないあたしだけど


こんなにも、心が沸き立つような感情が自分にもあったなんて…
それはきっとﾄﾞﾝﾍがくれたものだから



そんな風に見惚れてたから


すぐ後ろに、ﾄﾞﾝﾍがいたことに気づいたのは抱きすくめられた後だった




*

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