22:イジワルしたい ページ22
*
「わぁ……キレイ……」
タクシーで、ホテルに戻ってきたあたしたち
ﾄﾞﾝﾍが言ってた通り、大きな窓から見える大邱市内の夜景が美しくて言葉を失う
窓にくっ付いて夜景を眺めるあたしを、後ろからそっとﾄﾞﾝﾍが包み込むように抱きしめた
「悔しいけど………今日のヌナの方がキレイ」
「悔しいって、どうして？」
あたしの肩口に顎を乗せて
ﾄﾞﾝﾍがモゴモゴ喋ると顎が肩に当たって擽ったくて思わず首を竦めてしまう
「だって………そのドレス、あいつが用意したんだよね？」
「ﾄﾞﾝﾍ、ヤキモチ妬いてるの？」
「そりゃ、妬くよ！ホントはすぐに脱がしたいくらい……
でも、もうちょっと……一緒に夜景も見たいし…我慢する」
ああ、なんてかわいいんだろ……
「あたしだって…」
「ん？」
「あたしだって妬いたよ？」
「え？」
ﾄﾞﾝﾍは、いきなりあたしを離すと向かい合うように肩を掴んで
仔犬みたいに目をウルウルさせてあたしの顔を覗き込んだ
「ウェー？？」
「やだ、そんな顔しないで(笑)」
「だって…ヌナがなんでオレに妬くの？」
「………あの人」
「？あの、人？」
小首を傾げて、考えてるﾄﾞﾝﾍがかわいくて……
つい、イジワルしたくなる
きっと今、頭の中を「？」マークが駆け巡ってるよね？
ムッと唇を尖らせて、ワザと不貞腐れたように言ってみる
「ｼﾞｪｼﾞｭﾝの秘書さん？凄く綺麗だった…あの人と、一緒にいたんでしょ？」
「えぇ！？あの子とオレ！？あは、ありえないw」
急にお腹を抱えて笑いだしたﾄﾞﾝﾍにちょっとムカつく
「なによ、そんなにおかしい？」
「あー、ごめんごめん。だってさ、絶対ありえないよ。
そもそも彼女が好きなの、あいつだよ？」
「え？あいつって、ｼﾞｪｼﾞｭﾝ？」
「うん、だから…」
「そうだとして……もしそうじゃなかったら、好きになった？」
「え…？」
クルリとﾄﾞﾝﾍに背を向けて、大邱の夜景にまた視線を戻した
ちょっと……イジワル過ぎるかな？
「………」
少し間が空いて
ふわり、ﾄﾞﾝﾍの香りが近づいてまた、ぎゅっと背中から抱きしめられた
「…………」
「…え？」
あまりにも小さな声だったから、よく聞き取れなくて
「なんて言ったの？」
そう聞き返したあたしの耳元で聞こえたのは
「A………」
その瞬間、まるで時間が止まったかと思った
*
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さくらこ(プロフ) - なおさん» たまちゃんありがとう( ´ ▽ ` )ﾉ (2015年5月14日 13時) (
レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - たまです！よろしくです！！ (2015年5月6日 10時) (レス) id: 16c897f07e (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - myeongmiさん» myeongmiさん、コメントありがとうございます( ´ ▽ ` )ﾉそう言っていただける私こそ、幸せです（ ; ; ）ありがとうございます！次のお話も楽しんでもらえるように頑張ります！ (2015年3月21日 12時) (レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - ミナさん» ミナさん、コメントありがとうございます！ホント、夢でもいいからこんなかっこいいﾄﾞﾝﾍさんと同じ会社で働いてみたい！！次のヒョクちゃんのお話も楽しんでもらえるように頑張ります！！ (2015年3月21日 12時) (レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - ようこさん» ようこさん、レスが前後しちゃってごめんなさい(>_<)コメントありがとうございます！リーマンﾄﾞﾝﾍさん、楽しんでもらえて嬉しいです！次のヒョクちゃんのお話も楽しんでもらえるように頑張ります！ (2015年3月21日 12時) (レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらこ
| 作者ホームページ：http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/
作成日時：2014年11月22日 18時
