20:ヌナの選択＊DH＊ ページ20
*
ああは言ったものの……
タクシーに乗ってすぐ、オレは不安で胸が押しつぶされそうだった
もしも…
ヌナが、オレじゃなくてｼﾞｪｼﾞｭﾝを選んだら…？
だったらオレは……
「どうしたんですか？さっきの威勢が萎んでますよ？」
「へ？えーっと……(汗)はは、情けないな」
ん？と、オレの方に視線を向ける秘書
暗いから多分表情までは見えないと思うのに、さすが秘書だな
オレのマイナスの雰囲気を察知してる
「あんな大口叩いといて恥ずかしいけど……正直不安だよ
ヌナがｼﾞｪｼﾞｭﾝを選んだらどうしようってさ」
「………」
「でもそれならそれで、オレは受け入れるしかないけど…」
「それでいいんですか？」
「だ！…って……オレは…」
オレは＿＿
ヌナの笑顔が好きで、いつも笑ってて欲しくて
そのためならなんでもしてあげたくて…
だから、ヌナがもしｼﾞｪｼﾞｭﾝを選んで幸せになれるなら
ヌナをあいつに任せるしかない
「あなたらしくないです」
「え？」
「さっきは何が何でも自分がAさんを幸せにするんだ！って感じでした」
「そりゃあ、気持ちだけは余るほど持ってるって言ったろ？
でも、最後に決めるのはヌナだからさ…」
キ、と静かにタクシーがストップして、一瞬で体が緊張するのがわかる
「着きましたよ、なら確かめてみればいいじゃないですか
Aさんが、何を選択するのか」
ヌナが何を選択するのか…
オレはまるで判決を待つ被告の気分で
小さな路地裏にあるバルの階段を降りていった
ガチャリ＿
重いドアを開けて一歩中に進んだオレの目に飛び込んできたのは
高いスツールから降りようとするヌナと
それを支えるように傍に立つｼﾞｪｼﾞｭﾝの姿だった
それを見た瞬間、体の中が沸騰したみたいに何かがこみ上げて来た
やっぱり…ヌナを諦めるなんて出来ない！
「おい！」
急いで階段を駆け下りてｼﾞｪｼﾞｭﾝの胸ぐらを掴んでやろうとしたら
ヌナに止められた
なんで止めんの？まさかやっぱり…
「安心しろ、Aはお前が世界で一番好きなんだってさ」
へ？
なにこの展開…
そう言ったあいつに、ヌナが真っ赤になって全力で否定してる
そこ否定しないでよ(泣)
「じゃあ俺と付き合う？」
「アンデー！！」って言いたいのに
オレの口から出たのは情けない言葉で……
「バ、バカ！そんなことあるわけないでしょ！？」
ヌナ、大好き♡
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さくらこ(プロフ) - なおさん» たまちゃんありがとう( ´ ▽ ` )ﾉ (2015年5月14日 13時) (
レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - たまです！よろしくです！！ (2015年5月6日 10時) (レス) id: 16c897f07e (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - myeongmiさん» myeongmiさん、コメントありがとうございます( ´ ▽ ` )ﾉそう言っていただける私こそ、幸せです（ ; ; ）ありがとうございます！次のお話も楽しんでもらえるように頑張ります！ (2015年3月21日 12時) (レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - ミナさん» ミナさん、コメントありがとうございます！ホント、夢でもいいからこんなかっこいいﾄﾞﾝﾍさんと同じ会社で働いてみたい！！次のヒョクちゃんのお話も楽しんでもらえるように頑張ります！！ (2015年3月21日 12時) (レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - ようこさん» ようこさん、レスが前後しちゃってごめんなさい(>_<)コメントありがとうございます！リーマンﾄﾞﾝﾍさん、楽しんでもらえて嬉しいです！次のヒョクちゃんのお話も楽しんでもらえるように頑張ります！ (2015年3月21日 12時) (レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらこ
| 作者ホームページ：http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/
作成日時：2014年11月22日 18時
