18:ナイト登場 ページ18
*
どこが………
そう聞かれて、すぐには答えられない自分に驚く
でもそれは……
「どこが、なんて一言では言えない…彼の全てが好き、なのかな…
彼のことを思うだけで心が温かくなるの」
「全て……そこまで言われるとなんか凹むな…」
「ごめん…」
「あんまり何度も謝るなよ、惨めになるだろ？」
「ごめ……、あ…」
む、とムクれたように口を尖らせて睨まれて、思わず吹き出した
「ｼﾞｪｼﾞｭﾝ、変わらない(笑)」
「え？」
「そういうとこ？からかうとするその顔……あはは
よくからかったよね、昔も」
「………Aの中での俺って、そういう立ち位置なのかなぁ」
「立ち位置？」
「んー、かわいい弟、みたいな？」
「あは、かわいい、は余計だけどね」
「ひどいな、そこは素直に頷いてよ」
こうやって話してると、本当に昔に戻ったみたいで
つい時間を忘れそうになる
「ねえ、もうそろそろ戻らないといけないんじゃない？
お披露目のパーティーなんでしょ？」
「ん？ああ、そうだね…そろそろ…
あいつもきっとヤキモキしてるだろうしね」
「ホント、ああ見えて子供みたいだからｼﾞｪｼﾞｭﾝ殴られても知らないわよ」
「おいおい、物騒なこと言うなよ」
そろそろ、と立ち上がったその時＿＿＿
「おい！」
静かな店内に、聞き覚えのある声が響いた
「ﾄﾞﾝﾍ！どうしてここが？」
「あ〜あ、ナイトの登場か」
「お前、支店長だからって好き放題やってんじゃねーよ！」
階段を2、3段飛び越して走ってきたﾄﾞﾝﾍは今にも掴みかかりそうな勢いでｼﾞｪｼﾞｭﾝに近づいた
「ﾄﾞﾝﾍ！やめて」
「なんだよ、ヌナ、こいつの味方すんの！？」
「違うんだってば、もう戻るとこだったの！」
「だろ？やっぱり……って、へ！？そうだったの？？」
「そうだよ！」
「なんだ………って、連れ出したことには変わりないだろ？」
「安心しろって、俺は見事に振られたから」
「え……」
「Aは、お前が世界で一番好きなんだってさ」
「ちょ////そんな事言ってないでしょ！？」
「じゃあ俺と付き合う？」
「そ、それは…」
「え！？ヌナ、どうなの！？」
「バ、バカ！そんな事あるわけないでしょ！？」
「はぁ……よかった」
心底ホッとしたみたいに眉毛を下げて胸をなで下ろすﾄﾞﾝﾍにまで
キュンとするなんて……
あたしって、かなりの重症なのかも
*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1208人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さくらこ(プロフ) - なおさん» たまちゃんありがとう( ´ ▽ ` )ﾉ (2015年5月14日 13時) (
レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - たまです！よろしくです！！ (2015年5月6日 10時) (レス) id: 16c897f07e (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - myeongmiさん» myeongmiさん、コメントありがとうございます( ´ ▽ ` )ﾉそう言っていただける私こそ、幸せです（ ; ; ）ありがとうございます！次のお話も楽しんでもらえるように頑張ります！ (2015年3月21日 12時) (レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - ミナさん» ミナさん、コメントありがとうございます！ホント、夢でもいいからこんなかっこいいﾄﾞﾝﾍさんと同じ会社で働いてみたい！！次のヒョクちゃんのお話も楽しんでもらえるように頑張ります！！ (2015年3月21日 12時) (レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - ようこさん» ようこさん、レスが前後しちゃってごめんなさい(>_<)コメントありがとうございます！リーマンﾄﾞﾝﾍさん、楽しんでもらえて嬉しいです！次のヒョクちゃんのお話も楽しんでもらえるように頑張ります！ (2015年3月21日 12時) (レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さくらこ
| 作者ホームページ：http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/
作成日時：2014年11月22日 18時
