34:聞きたかったこと ページ34
*
「やあ、随分ゆっくりだね(笑)」
「そ、それはその…(汗)」
「あー！お前、何しに来たんだよ！」
「ちょっとﾄﾞﾝﾍ！」
「駅まで送って行くよ」
「え！？いいよ、タクシーで行くから」
「最後の挨拶もしてないじゃん」
「そんなの…あ、ｼﾞｪｼﾞｭﾝ(汗)」
あたしの持ってたバッグを奪うとスタスタ歩いて行くｼﾞｪｼﾞｭﾝと
ムスッと口を尖らせてるﾄﾞﾝﾍに挟まれるあたし…
仕方なくチェックアウトをして、エントランスに向かうと
来た時と同じ真っ赤なスポーツカーが圧倒的な存在感を発揮してた
先に後ろに乗り込んでそっぽを向いてるﾄﾞﾝﾍをチラッと盗み見て
助手席を開けて待っててくれたｼﾞｪｼﾞｭﾝに断ってﾄﾞﾝﾍの横に座った
少し驚いた顔をして、ウルウルな瞳であたしを見つめるﾄﾞﾝﾍが可愛くて
自然に頬が緩む
「A…」
あたしから絡めた指にはﾄﾞﾝﾍからもらった指環がキラリと光る
その指にギュッと力を込めた
あたしにはﾄﾞﾝﾍだけだよって、伝わったかな？
「送ってくれてありがとう」
「いや、いいよ。会えて良かった」
「あたしも、ｼﾞｪｼﾞｭﾝに会えて良かった」
大邱駅で、ｼﾞｪｼﾞｭﾝと最後の握手を交わした
「でも…残念だったな」
「え？」
「こんなにラブラブなカレシが居たってこと？」
「ら、ラブラブって///」
「あれ？違うの？」
「違わない！てか、いつまで握ってんだよ！早く離せ！」
痺れを切らしたﾄﾞﾝﾍが空手チョップで握られたあたしとｼﾞｪｼﾞｭﾝの手をはたき落とす
「痛っなにすんのよ！！」
「何だよ！」
「何よ！」
「まあまあお二人さん、またね」
「うんまた…え？また？」
「ん、また」
「またってなんだよ、もう会うことないだろ」
「どうかな？(笑)」
「あ、今笑った？笑ったよな？」
「さあ？」
「オレのことバカにした？」
「ちょっとやめなさいよ…(呆)」
子供みたい…
にこやかに手をヒラヒラと振るｼﾞｪｼﾞｭﾝに見送られて大邱を後にした
ソウルへ向かう列車の中でも繋いだ手は離さないﾄﾞﾝﾍ
ふと見ると、なんだかとても不安そうな横顔……
何がそんな表情をあなたにさせてるの？
あたしには、ﾄﾞﾝﾍだけだって知ってるよね？
ふと思い出して、聞きたかったことを聞いてみる
「あ、そう言えば…」
「なに？」
「どうして急に名前…」
「名前？」
「うん、ほら、ヌナじゃなくて名前…」
「ああ、それは…」
*
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さくらこ(プロフ) - なおさん» たまちゃんありがとう( ´ ▽ ` )ﾉ (2015年5月14日 13時) (
レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - たまです！よろしくです！！ (2015年5月6日 10時) (レス) id: 16c897f07e (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - myeongmiさん» myeongmiさん、コメントありがとうございます( ´ ▽ ` )ﾉそう言っていただける私こそ、幸せです（ ; ; ）ありがとうございます！次のお話も楽しんでもらえるように頑張ります！ (2015年3月21日 12時) (レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - ミナさん» ミナさん、コメントありがとうございます！ホント、夢でもいいからこんなかっこいいﾄﾞﾝﾍさんと同じ会社で働いてみたい！！次のヒョクちゃんのお話も楽しんでもらえるように頑張ります！！ (2015年3月21日 12時) (レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - ようこさん» ようこさん、レスが前後しちゃってごめんなさい(>_<)コメントありがとうございます！リーマンﾄﾞﾝﾍさん、楽しんでもらえて嬉しいです！次のヒョクちゃんのお話も楽しんでもらえるように頑張ります！ (2015年3月21日 12時) (レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらこ
| 作者ホームページ：http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/
作成日時：2014年11月22日 18時
