10:時間が戻せるなら… ページ10
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結局……なんだか訳のわからない理屈で言いくるめられて
冷蔵庫の中を物色し始めたドンヘに強請られて朝食を用意させられた
ただのトーストにスープにスクランブルエッグなのに
呆れるくらい美味しい美味しいって食べるドンヘに呆気に取られてるうちに
バタバタと出勤の時間になってしまった
「さ〜!今日は◯◯銀行、行きますよ!」
「…ちょっと離れて…」
「ん?なんで?」
「この辺、会社の人も通るでしょ!一緒にいたらマズ……」
「あれ?A?」
「ヒッ」
ヤ、ヤバイ!
「あ、ハナさんおはようございま〜す」
「おはよ…ってなんでAとドンヘ君が一緒に…?」
「あぁ、それはぁ」
「偶然よ偶然!そこでバッタリね!」
「え?でもドンヘ君は社員宿舎じゃ…」
ハナはうちと反対の社員宿舎の方を指差して怪訝そうな顔をした
「あーーーーーー!そうだ、ハナ!あたし今日は早く出社しなきゃ!行こう!!」
「え?いやあたしは……」
チラッとドンヘを盗み見るとニコッと笑って手首を器用に回して手を振ってる
あーーー!もう!!
なんなの一体!!
完全にあいつ有利でことが運んでる気がするんですけど!
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「説明してもらおうか?」
「ハナ……」
「確か昨日ご飯行こうって誘ったらドンヘと祝杯上げるからって断ったよね?
そして今日、ドンヘは昨日と同じスーツを着てあんたと一緒に……
は!!」
こういう時、勘のいい親友を持ったことを恨むわ……
「まさか……」
「ハナ……(泣)」
「ヤっちゃったのっ!?」
「ちょ!!///声が大きいよっ!!」
「ぁあ、ごめん、え!マジ!?」
「………面目無い…」
「ひょーー!ドンヘやるねぇ!」
「やめてよもう…時間が戻せるなら戻したい…」
「なんでよ、いいじゃん!付き合っちゃえば?」
「そんな軽く言わないでよドンヘじゃあるまいし」
「言われたの?付き合ってって!?」
あ、マズ……
「いや、それは……」
結局、ハナに話すことになってしまった
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さくらこ(プロフ) - 彩さん» 彩さん、ありがとうございます( ´ ▽ ` )ノこれからもよろしくお願いします♪ (2014年11月24日 21時) (レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - ゆいさん» ゆいさん、ありがとうございます♪引き続きよろしくお願いします( ´ ▽ ` )ノ (2014年11月24日 21時) (レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - 読めました。更新楽しみにしています。 (2014年11月24日 21時) (レス) id: a4dd4acfd9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 見れました! 本当、続きが読めて嬉しいです! (2014年11月24日 19時) (レス) id: 6061a04eaa (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - 彩さん» 彩さん、新しいお話読めてますか?編集中だったのでパスワードをかけさせてもらってました。言葉足らずですいませんでしたm(._.)m (2014年11月24日 17時) (レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくらこ | 作者ホームページ:http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/
作成日時:2014年9月24日 19時