08:なかったことに ページ8
*
「ﾄﾞﾝﾍ」
「ん？」
「ちょっと話そうか…」
「ん、ん？うん…」
ﾄﾞﾝﾍが2人掛けのソファーのスペースを空けて座り直す
それを無視してはす向かいの1人掛けのソファーに腰掛けると
ショボンって吹き出しでもつきそうなくらい大げさにガッカリするﾄﾞﾝﾍに
少しだけ胸がキュンとした
「あのね…夕べのことだけど」
「うん」
「なかった事にしてもらえないかな」
「もしかして……恋人がいたり…する？」
「それは…ない、けど…」
「じゃあどうして？」
「だってほら。夕べはすごく酔ってたし」
「オレは素面だったよ？」
「うん、それはそうなんだけどね。あたしはほとんど覚えてないっていうか…」
「ホントに？」
「う、うん…」
いや、ホントは起きてから少しずつ…もう今は全部何もかも思い出してる……
まるで見透かされてるようで、ﾄﾞﾝﾍの顔が見られない
「オレは本気だよ？」
「え？」
「ヌナが好きって言ったよね？」
「そんなの……」
「信じられない？」
「だって！誰にでもあんなチャラチャラ声掛けるような人の言葉信じろっていう方が無理！」
「こう見えてオレ、好きになったら一筋なんだけどな」
そう言ってジッと見つめられたら
思わず何もかも取っ払って頷いてしまいそうだけど
あたしはﾄﾞﾝﾍの視線から逃げるように窓の外に顔を向けた
「あたしたち、同じ職場だし、ましてやチームじゃない？
なのにこういうのやっぱり良くないよ」
「そう？公私共にって、よくない？」
「よくない！！
それにあたし、あんたがどうあれあんたのことなんてなんとも思ってないし！」
「ウソ」
「ウソじゃない！」
「…じゃあ……百歩譲って今はなんとも思ってなくてもいいから
これからはオレをオトコとして見てほしい」
「急にそんなこと言われても」
「急に……じゃないんだけどな」
「え？」
「いや……」
「それに！あたしたちまだ知り合って間もないし、あたしのこと何も知らないでしょ？」
*
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さくらこ(プロフ) - 彩さん» 彩さん、ありがとうございます( ´ ▽ ` )ﾉこれからもよろしくお願いします♪ (2014年11月24日 21時) (
レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - ゆいさん» ゆいさん、ありがとうございます♪引き続きよろしくお願いします( ´ ▽ ` )ﾉ (2014年11月24日 21時) (レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - 読めました。更新楽しみにしています。 (2014年11月24日 21時) (レス) id: a4dd4acfd9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 見れました！ 本当、続きが読めて嬉しいです！ (2014年11月24日 19時) (レス) id: 6061a04eaa (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - 彩さん» 彩さん、新しいお話読めてますか？編集中だったのでパスワードをかけさせてもらってました。言葉足らずですいませんでしたm(._.)m (2014年11月24日 17時) (レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらこ
| 作者ホームページ：http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/
作成日時：2014年9月24日 19時
