44:陽だまり家族 ページ44
*
そして、閉店した店の中
あたしと、ﾄﾞﾝﾍの前に座ったお母さんがあたしたちの顔を交互に見て
あたしの横に座ったﾄﾞﾝﾍはあたしとお母さんを交互に見て…
結果、あたしは2人から交互に見られてるわけで……
その様子を、厨房の中からﾄﾞﾝﾍのお兄さんが、静かに眺めてるっていう
なんとも不思議な状況に、あたしはいたたまれなかった
「じゃあなに、このお嬢さんを泣かせたオトコがﾄﾞﾝﾍだったの？」
「泣かせたってなんだよ！」
「シックロ！お前は！」
急にお母さんが立ち上がって、バシッとﾄﾞﾝﾍの頭を叩いた
「！！」
「イテっ！叩くことないだろ！？」
「お、お母さん！違います！」
「「え？」」
あれ？なんか変なこと言った…？
「お母さん…って(泣)」
え？ええ？
お母さんは、急に目をウルウルさせて、涙ぐんだ
「あ、あの、私何か失礼なことを…(汗)」
「ヌナ、違うよ(笑)嬉しいんだよ」
「え？」
「お母さんって呼ばれたから。
俺たちの嫁さんから『お母さん』って呼ばれるのが夢だったんだよ」
よ、嫁って(汗)
まだそんな話…
「でもまさか、あのお嬢さんがﾄﾞﾝﾍのねえ…
あ、ﾄﾞﾝﾌｧなんか、電話番号聞いとけば良かったって言ってたんだよ」
「はぁあ！？(怒)」
「ちょwwwオンマ、冗談やめなよ。ﾄﾞﾝﾍが本気にしてる」
少し慌てて、ﾄﾞﾝﾌｧさんがアツアツのチゲを持って来た
「ヒョン！ダメだからね！？ヌナはオレんだから！」
「本気にするなよ(笑)」
笑ってるﾄﾞﾝﾌｧさんを、それでも睨みつけたﾄﾞﾝﾍがあたしの肩をグイッと引き寄せた
「ちょっと、ﾄﾞﾝﾍ////」
「なに？いいじゃん、別に」
いいじゃんって、お母さんたちの前なのに平気なの？
チラッとお母さんを見ると、ニコニコ微笑んであたしたちを眺めてて…
なんだか、ホッとした
本当は……凄く、不安だった
あの時、あたしを招き入れてくれたのは客だと思ったからで
いろいろ話してくれたのも、アドバイスしてくれたのも客だと思ったからで…
でも、あたしがﾄﾞﾝﾍと付き合ってるとなると話は別で
もしかしたら、気に入られないんじゃないかとか
もしかしたら、反対されるんじゃないかとか
そんなことを考えてたの
でも…
本当に、ﾄﾞﾝﾍのお母さんはﾄﾞﾝﾍと同じ凄く暖かい人で
ﾄﾞﾝﾍの家族は、陽だまり家族みたいだなって思った
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さくらこ(プロフ) - 彩さん» 彩さん、ありがとうございます( ´ ▽ ` )ﾉこれからもよろしくお願いします♪ (2014年11月24日 21時) (
レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - ゆいさん» ゆいさん、ありがとうございます♪引き続きよろしくお願いします( ´ ▽ ` )ﾉ (2014年11月24日 21時) (レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - 読めました。更新楽しみにしています。 (2014年11月24日 21時) (レス) id: a4dd4acfd9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 見れました！ 本当、続きが読めて嬉しいです！ (2014年11月24日 19時) (レス) id: 6061a04eaa (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - 彩さん» 彩さん、新しいお話読めてますか？編集中だったのでパスワードをかけさせてもらってました。言葉足らずですいませんでしたm(._.)m (2014年11月24日 17時) (レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらこ
| 作者ホームページ：http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/
作成日時：2014年9月24日 19時
