34:理性という名の… ページ34
*
「あ、そうだ。ﾄﾞﾝﾍお腹すいてない？」
「いや、オレは…」
「簡単なものしか作れないけど何か作るよ。
何がいいかな、チャーハン？パスタ？それとも…」
タクシーを降りて部屋に着くまでの間
あたしはバカみたいに話し続けた
だって
喋ってないと口から心臓が出てきそうなんだもん
ガチャガチャと鍵を開けるその手だってものすごく震えてる
だって
後ろにﾄﾞﾝﾍが立ってるだけで、背中が熱いんだもん
ああ、もう。
なんであたし、こんなに緊張してるんだろ
やっと解錠してドアを開けたら、スッとﾄﾞﾝﾍの手が伸びて
鍵を持った私の手を掴んだ
驚く間もないくらい、あっという間に玄関の中
壁に追い詰められたあたしは逃げ場を失って俯くしかなくて
私を覗き込むﾄﾞﾝﾍがクスッと笑ったのがわかった
「ヌナ、緊張しすぎ」
「だって……んっ」
ﾄﾞﾝﾍの顔が近づいて、まるで磁石が引き寄せられるみたいに
唇を塞がれて蕩けるようなキス
ﾄﾞﾝﾍの腕に掴まってないと立ってられない…
まだここ、玄関ですけど(汗)
「ﾄﾞﾝﾍ……待って」
「……ごめん、余裕無さすぎだよね」
「そんなこと……」
ないけど、とりあえず、靴は脱ごう？
「とりあえず、上がろうか」
「はは、そうだね」
照れて頭をガシガシかいて、ﾄﾞﾝﾍがニコってするだけで
どうしよう、あたし………
今すぐ押し倒したい←
こんな小さな仕草ひとつにまで胸がキュンキュンしちゃうって
あたしどんだけﾄﾞﾝﾍにハマってるんだろう
それでも、その気持ちをぐっと抑えて
「何か……飲む？」
ソファーに腰掛けたﾄﾞﾝﾍにそう言うと、ﾄﾞﾝﾍは小さく首を横に振って
自分のすぐ横を手でポンと叩いてあたしを見上げた
………座れ、ってことよね？
ドキドキがまた胸を支配して
きっと、横に座ったらこの音、聞こえちゃうよね
「ね、お腹、空いてるでしょ？何か作るから」
「空いてない」
「ホントに…？」
「ん………それより……」
首を傾げてあたしをゆっくり振り向いたﾄﾞﾝﾍの瞳がユラユラ揺れて
吸い込まれそう
「それより……？」
きっとあたし、その先を待ってる
「今すぐヌナを食べたい」
プチって
今、頭のどこかすごーーーく遠いところで音がしたのは
きっと、それは
『理性』っていう名前の……
ああ、もうそんな理屈いらない
あたしだって、今すぐﾄﾞﾝﾍを………
*
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さくらこ(プロフ) - 彩さん» 彩さん、ありがとうございます( ´ ▽ ` )ﾉこれからもよろしくお願いします♪ (2014年11月24日 21時) (
レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - ゆいさん» ゆいさん、ありがとうございます♪引き続きよろしくお願いします( ´ ▽ ` )ﾉ (2014年11月24日 21時) (レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - 読めました。更新楽しみにしています。 (2014年11月24日 21時) (レス) id: a4dd4acfd9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 見れました！ 本当、続きが読めて嬉しいです！ (2014年11月24日 19時) (レス) id: 6061a04eaa (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - 彩さん» 彩さん、新しいお話読めてますか？編集中だったのでパスワードをかけさせてもらってました。言葉足らずですいませんでしたm(._.)m (2014年11月24日 17時) (レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらこ
| 作者ホームページ：http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/
作成日時：2014年9月24日 19時
