33:ドキドキの連鎖 ページ33
*
「ドンヘ……」
「……ん?」
ちゅ、ちゅってリップ音をさせて何度も食まれて
心臓がバクバク音を立てて呼吸すらまともに出来ない
頭がボーッとして、もう何が何だかわからなくなりそう
けど………
「ドンヘ、ここ会社…」
「んーーーー、じゃあ、ヌナんち、いこ?」
「えっ!?」
行こ、って//////
「だってさ、先輩が言ってたじゃん」
「な、なにを?」
「イチャイチャするなら家でヤレ!って」
いや、あれはただのジョークっていうか(汗)
なんか……ドンヘが言うとジョークに聞こえないんですけど……
「いや、あれはね…」
「ね?ほら行こ!?」
「あ、ちょっとドンヘ!」
ニッと笑ったドンヘは、あたしの手をぎゅっと握ると
デスクからバッグを引っ掴んでスタスタとエレベーターに向かう
「ねえ、ちょっと待ってこれ!」
「ん?」
「ん?じゃなくて手!!」
「え?ダメ?」
「え?いや、その」
だからそのわんこ顔やめてよ////
てか、誰か乗ってたらどうするのよ!
開いたドアの中に誰もいなくてホッとしたのもつかの間
乗った途端に指を絡められて「え?」と思った瞬間に引っ張られて
いつの間にかあたしの右手はドンヘの胸元に引き寄せられてた
「ドンヘ…!ちょ……っと!」
「ん?」
「離して…」
「ヤダ」
文句言ってやろうとドンヘを睨んだけど
流れるように変わるデジタル表示を見上げるドンヘの横顔が
あまりに綺麗で言葉を失った
会社を出て、タクシーを拾うドンヘに従って乗り込んで
ドキドキうるさい心臓の音が聞こえないように
少しでも離れて座ろうとするあたしの抵抗も虚しく
繋いだ手は離してくれないし、それどころかずっと肩が密着してて
くっついてるところが熱くて、そこにばかり意識が集中する
ただでさえ息も絶え絶えなのに
もしもこんなの毎日だったら心臓がもたないかもしれない
あの日とは全然違う。だってあの日は酔ってたし
だけど今日はきっとこれから……
そう思ったら、逃げ出したくなった
「ヌナ、緊張してる?」
「え?」
「オレの方が緊張してるから」
「嘘…」
いつだってドンヘは余裕であたしばっかりドキドキさせられてるじゃない
「ホント、ほら」
そう言って胸に押し当てられた手のひら越しに
ビックリするくらい大きいドンヘの心臓の音に
またあたしの胸が音を立てて跳ねた
*
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さくらこ(プロフ) - 彩さん» 彩さん、ありがとうございます( ´ ▽ ` )ノこれからもよろしくお願いします♪ (2014年11月24日 21時) (レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - ゆいさん» ゆいさん、ありがとうございます♪引き続きよろしくお願いします( ´ ▽ ` )ノ (2014年11月24日 21時) (レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - 読めました。更新楽しみにしています。 (2014年11月24日 21時) (レス) id: a4dd4acfd9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 見れました! 本当、続きが読めて嬉しいです! (2014年11月24日 19時) (レス) id: 6061a04eaa (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - 彩さん» 彩さん、新しいお話読めてますか?編集中だったのでパスワードをかけさせてもらってました。言葉足らずですいませんでしたm(._.)m (2014年11月24日 17時) (レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくらこ | 作者ホームページ:http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/
作成日時:2014年9月24日 19時