31:離したくない ページ31
*
突然目の前が真っ暗になったのは、ﾄﾞﾝﾍが私を抱きしめたからで
それがわかるまでちょっと時間が止まったみたいで
鼻をくすぐる、ﾄﾞﾝﾍの香りで我に返った
「ちょ……っと、離して」
「ヤダ」
ヤダって(汗)
離れようともがいてみても、ﾄﾞﾝﾍの腕には敵わなくて
厚い胸を押し戻そうとすれば、その力は余計にぎゅうぎゅうと強くなる
周りにいた同僚たちも一瞬呆気にとられて
だけどすぐに口笛で囃し立てる
ああ……いくら焦ったからって
なんで、みんながいる前であんなこと言っちゃったんだろう///
「な、なんなの？」
「まあまあ、ジヨナ、俺たちが付き合ってやるからメシ行くか？」
「そんな、あたしはﾄﾞﾝﾍオッパと…」
「やれやれ、やっと素直になったのね」
「ハ、ハナ！いつからそこに？それよりこれ何とかしてっ」
「あはは、ﾄﾞﾝﾍ、好きにしていいわよ」
「ハイ！」
「ちょ！何言って………」
ﾄﾞﾝﾍに抱きしめられてるこの状況に顔が火照って汗ばんでくる
もう！なんでこんな力強いの！？
「お前ら、イチャイチャするなら家でやれよ(笑)」
「お幸せに〜ははは！！」
「オッパ〜(泣)」
バタバタと、同僚たちがいなくなるまで
あたしはずっと、ﾄﾞﾝﾍの胸しか見えてなかった
「ハァ…」
「ﾄﾞﾝﾍ…もう、離して…」
「……」
「ﾄﾞﾝﾍ…？」
「離したくない……」
「え…？」
やだ、耳元でそんな掠れた声で囁かないでよ…
「だって……離したら今のはなかったことにしてってまた言われそう」
「今のって……まだ何も言ってない」
「え？」
そうだよ
あたしまだ、ﾄﾞﾝﾍに何も、伝えてないのに……
「オレ……先走った…？」
私を抱きしめてた腕を緩めて
ゆっくりと身体を離したﾄﾞﾝﾍは、私の肩に手を置いたまま
少し困ったようにあたしを見下ろした
その下がった眉と潤んだ瞳が可愛くて、本来のことを忘れそうになるけど
「あたし…ﾄﾞﾝﾍに謝らないと……」
「え？」
「酷いこと言って、ごめんなさい」
「酷いコト……？」
「汚らしい手で触らないで……って」
「ぁあ……そんなの、オレの方が謝らないと…」
「ﾄﾞﾝﾍは悪くないよ！あれはあたしが勝手に……！」
「シッ」
言いかけた言葉は、唇に触れたﾄﾞﾝﾍの人差し指で止められて
その指から、ﾄﾞﾝﾍの熱が伝わって
その熱はあっという間に胸を熱くした
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さくらこ(プロフ) - 彩さん» 彩さん、ありがとうございます( ´ ▽ ` )ﾉこれからもよろしくお願いします♪ (2014年11月24日 21時) (
レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - ゆいさん» ゆいさん、ありがとうございます♪引き続きよろしくお願いします( ´ ▽ ` )ﾉ (2014年11月24日 21時) (レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - 読めました。更新楽しみにしています。 (2014年11月24日 21時) (レス) id: a4dd4acfd9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 見れました！ 本当、続きが読めて嬉しいです！ (2014年11月24日 19時) (レス) id: 6061a04eaa (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - 彩さん» 彩さん、新しいお話読めてますか？編集中だったのでパスワードをかけさせてもらってました。言葉足らずですいませんでしたm(._.)m (2014年11月24日 17時) (レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらこ
| 作者ホームページ：http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/
作成日時：2014年9月24日 19時
